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50代の6割悩む夜のトイレ 回数増と死亡リスクに関係か



「夜中に尿意をもよおして目が覚め、トイレに1回以上行く人は40代以上だと、約4,500万人もいます。この状態は『夜間頻尿』といって、夜中にトイレに行く回数が多いほど、死亡リスクも高くなるのです」

そう指摘するのは、東京都健康長寿医療センター研究所の堀田晴美研究部長だ。夜中にトイレに行く回数が多い人ほど要注意だという。

「東北大学医学部の泌尿器科研究チームが、70歳以上の高齢者を5年間追跡調査しました。すると、夜中に1回トイレに行く人の死亡率を1とした場合、2回の人の死亡率は1.59倍、3回の人は2.34倍、4回以上になると3.6倍と、夜間にトイレに行く頻度が高いほど、死亡率も高くなるということがわかりました」

なぜ、トイレに行く回数が多いと死亡リスクが高まるのだろう?

「夜中に目が覚めて起きることで、睡眠の質が下がりますし、それに比例して、日中の生活の質も下がります。また夜中に起きて、暗い部屋の中をフラフラ歩くことで、転倒して骨折。そのまま寝たきりになってしまう危険も高い。また、夜間頻尿には糖尿病や高血圧、腎臓の機能障害など重篤な病いが隠されていることもあります」

加齢とともに、夜間頻尿に悩む人は増えていく。50代で約6割、60代以上になると約8割の人が夜中にトイレに起きているという(日本泌尿器科学会調査より)。

「原因には、内臓の機能低下や、水分の取りすぎなどがありますが、約3分の1が『過活動膀胱』によるものです。これは自律神経が乱れることによって、膀胱の収縮機能が正常に働かなくなってしまう状態を指します」

自律神経は交感神経と副交感神経に分かれる。交感神経の働きにより膀胱に尿がたまり、副交感神経の働きが尿意をもよおす。これらが乱れると膀胱の働きをコントロールできなくなってしまう。

「更年期の女性は自律神経が乱れやすく、過活動膀胱になる恐れが大きくなります。ひどい人は、昼間も8回以上トイレに行ったり、間に合わず漏らしてしまうようなこともある。そうなると、尿意への恐れから、外出を控えることでストレスがたまり、ますます症状が悪化するなんてことも……」

泌尿器に関するデリケートな問題なので、人に相談できずに悩みを抱えている女性も多いそうだ。

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