- 2019年10月23日 08:22
血液クレンジングというとんでも医療 補完代替医療と標準医療 エビデンスというマクロとナラティブというミクロ 悪いのはだます医療者
バズフィードが血液クレンジングについていっぱい書いています。
(芸能人の責任、騙されないためには、患者の気持ちなど)
おおむね同意しているのですが、家族会の方から少し意見が出ています。
一般社団法人全国がん患者団体連合会理事長 天野さんのFBより
この2つの意見に共通するのは、エビデンスに基づいた標準治療がなくなった時に、医療者が家族の不安、感情に対し対応できていない事を表しています。
現代医療で改善できない状態に対する補完代替医療。がんの代替医療について信頼する第1人者大野先生が解説しています。
>「がんの進行抑制」「がんの治癒」「苦痛症状の緩和」「精神的な希望」
エビデンスのある現代治療にてがんの進行抑制、治癒どれもできなくなった時、最後の精神的な希望のよりどころは中国3千年の歴史の漢方療法等を含む補完代替医療です。
信頼レベルはいろいろあり、この血液クレンジングはプラセボ以上の効果はありませんが、ホメオパシーなどの一つの思い込ませという洗脳操作も精神療法としてはうまくいくことがあるかもしれません。
また正式な医療として苦痛症状をとる緩和療法も、体動を維持し心の安寧を導くことでPSの改善をうながし、一部延命効果を導いているのではと個人的には思っています。そう精神的な希望はとても大切です。
代替医療を優先して標準療法が不十分だと予後が悪いことは論文でも証明されています。それでも補完代替医療をおこなって精神的な希望を持たせ続けることは、本人のQOLの上でも大切なことだと思っています。
>優しいウソでも欲しかった
>科学的に捨てられたと思ってしまったことにあります
>私は、命の大切さを知らなかったわけじゃないのです
医療者はエビデンスというマクロとナラティブというミクロを同時に理解し、どちらも時と場合において使い分けなければ患者が追い込まれます。本当に難しいです。
そしてエビデンス重視だけではダメです。でもエビデンスを無視してとんでも医療を推進してお金儲けだけをやってきた医療者は軽蔑されるべきです。ただその医療者を批判しながら、結果として騙された患者関係者を間接的に追い込んではいけません。本当これもとても難しいです。