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元・貴ノ富士 総合格闘技への道が厳しい事情

貴ノ富士は第二の人生を歩むことに(写真/共同通信社)

 テレビ番組が日本列島に接近する台風のニュース一色に染まっていた10月11日、新弟子への暴力行為で謹慎中だった千賀ノ浦部屋の十両・貴ノ富士の引退がひっそりと発表された。

「貴ノ富士の代理人弁護士から相撲協会に、引退届が郵送されてきたのです。協会は千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)に連絡し、親方が正式な引退届を提出。協会が受理した。普通、力士が引退する時は親方にまず報告するもので、こんなやり方は聞いたことがない。

 ただ、千賀ノ浦親方は安心しているよう。引退届が受理された後には貴ノ富士から電話で謝罪があったものの、それまではマンションに出向いても居留守を使われ、携帯電話は電源が切られたままという状況でしたから」(後援会関係者)

 つい2週間前の9月27日には、協会からの事実上の引退勧告を不服として記者会見まで開いていたにもかかわらず、急転直下の引退発表だった。

「結局、双子の弟・貴源治が部屋に残っている以上、協会と最後まで争うことはできなかったのでしょう。“協会の対応には失望した”というコメントだけが発表された」(協会関係者)

 中卒で角界入りし、22歳にして力士としてのキャリアが絶たれた“元・貴ノ富士”の今後はどうなるのか。

「まだ若いので夜間高校からやり直すことも可能だが、多くの“先例”がある、ちゃんこ屋かラーメン屋あたりを開く可能性はあるでしょう。あとは185cm、151kgの体格を生かしてラグビーやアメフトなど、他のスポーツへの転身も選択肢になる」(古参力士)

 ただ、これまで引退力士の“再就職先”候補のひとつだった「総合格闘技」の道は厳しそうだ。

「昨年、無免許運転で角界を追われた元関取・大砂嵐が総合格闘技のRIZINに参戦したが、その後も免許のないまま運転を繰り返していたことが発覚し、契約解除となった。そのトラウマがあり、総合格闘技団体には、“もう不祥事力士はいらない”という空気がある。貴ノ富士と契約するところもないだろう」(同前)

 身から出た錆とはいえ、“再就職先”は簡単には見つからなそうだ。

※週刊ポスト2019年11月1日号

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