記事

年金は75歳からってどういうこと!?

2/2

【ニュースとなった改正案】

③の「65歳―70歳の間で選ぶ」 を 「65歳―75歳の間で選ぶ」 に変更

それだけです

高齢者の就業率が高まっており、今後も高まっていくと推計されています。また、平均寿命も延びていく見込みです。

それに合わせた『選択肢』を年金制度に増やそうというものです。

例えば、70歳を超えても元気で働いていて年金以外の収入がある場合に70歳よりももっと後に引退してから、より大きな額の年金を毎月もらえるようにすることが本人の希望で可能になるというお話です。

今と同様に65歳からもらい始めたい人には影響はありません。

(参考)高齢者の就業率の増加(10月18日年金部会の資料より)

 2017年と2040年の推計を比較

男性65-69歳 54.8%→70.1%  

男性70-74歳 34.2%→48.1%   

女性65-69歳 34.4%→53.7%

女性70-74歳 20.9%→32.4%

議事録がまだ厚労省HPに出ていないので報道以上の情報がありませんが、委員から目立った反対意見が出ていないようなのであれば、これから他の論点も検討した上で、今後改正法案につながる全体の報告書がとりまとまるのでしょう。

4.余談

私の母は、60歳になった時に「年金を早めにもらいますか?」というハガキが市役所から来ました。その当時の母は、テニスのコーチをしながら試合にも出ていて、本人は自分は現役バリバリだと思っているような人でした。

母は「冗談じゃない。私はまだそんな歳じゃない。これからまだまだ燃えてテニスをやっていくんだ。年寄扱いするんじゃない。」と怒っていました。

とても元気だった母ですが、60代後半で突然足腰が弱って歩けなくなり一時期寝たきりになりました。頑張ってリハビリをして、ある程度元気に歩けるようになったものの、その後進行した段階のガンが見つかり、結局女性の平均寿命よりだいぶ早く、77歳で亡くなりました。

もしかしたら、60歳からもらっていた方が、一生に受け取る年金の額は多かったのかもしれませんが、その頃は本人も元気でしたしおそらく経済的にも不要だったのでしょう。

スポーツが得意で元気だった母ように、予想外に平均寿命より早く病気で亡くなってしまうケースもあります。

逆に、60代から色々な病気で手術などをして、死にそうな時もあった父親は、幸いなことに今や男性の平均寿命くらいの年齢になっており、超元気というわけでもないけど今も普通に暮らしています。

このように、自分が何歳まで生きるかというのは中々見通しがつきません。

公的年金制度は、どんなに想定外に長生きしても、死ぬまで変わらずもらい続けられるというのが特徴で、高齢により働けなくなるというリスクをカバーするものです。

人生が長くなりライフプランや引退年齢が多様化する中で、その人に合った年齢からもらい始めようという考え方と思います。

(了)

あわせて読みたい

「年金」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    巣鴨の縁日開催に「理解できず」

    佐々木康彦 / ITmedia オルタナティブ・ブログ

  2. 2

    15日で変異 コロナの性質に驚愕

    大隅典子

  3. 3

    ロックダウン渋れば損失は巨大に

    岩田健太郎

  4. 4

    田嶋陽子氏に「時代追いついた」

    NEWSポストセブン

  5. 5

    アビガンで勝負に出た安倍首相

    天木直人

  6. 6

    自民議員 ABC予想の証明を称賛

    赤池 まさあき

  7. 7

    エコバッグ禁止令 全米に拡大か

    後藤文俊

  8. 8

    「アベノマスク」政策炎上の正体

    千正康裕

  9. 9

    各国と異なる日本の死亡者数推移

    小澤 徹

  10. 10

    山本太郎氏 山尾氏はスター選手

    田中龍作

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。