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動物愛護家の日本人たちへ:靴は履いていますか?

私が最初にどうしてA Power Newsに投稿するように誘われたのかは覚えていない。でも、元々文章を書くことが好きだし、投稿した記事が「好評」で上位に掲載されたから、調子に乗って次々と発表したのである。しかし、自分が発表したA Power Newsの記事に直接コメントが付いてない限り、開けてみることはなかった。これは失敗だったということに気付いた。というのは、この間、『毛皮から観る日中韓三ケ国の美意識の差』という私の記事に対して、ありがたく長いコメントを書いてくれた方がいて、私の記事が転載されたサイト(BLOGOS)を教えてくださったからだ。そこで私は、BLOGOSの読者と初めて対面することになった(下記URL参照)。



http://blogos.com/article/40625/?axis=b:13782/

BLOGOSにおけるコメントを読んだ私は、馬鹿にされたような気持ちになって、怒りが納まらなかった。A Power Newsに原稿を発表するのは、ほとんどが外国人か、私のように帰化した日本人 ―― 日本人が心の中では「日本人だ」と認めない日本人 ―― である(二ヶ国語で書くことがルールになっているので、生まれつきの日本人だと翻訳に困る人が多いから、書きたくても書けない人が多いのだろう)。その一方、BLOGOSに掲載されたコメントを見たら、BLOGOSの読者はほとんどが日本人であるらしい。

島国根性なのかどうかは知らないが、日本人はいつも自分の長所と他人の短所を比べることが得意だという感じがする。A Power Newsに投稿しているほとんどの記者は、日本が大好きだから来日したのだし、大好きなこの国の人たちに日本以外の世界を色々と伝えたいと考え、そして真心で文化の交流をしようと思っているから、勉強の合間や忙しい仕事の合間に記事を書いて発表している。それなのに、BLOGOSの読者は、上から目線で私の文章を読んでいるような感じを強く受けた。

BLOGOSの読者は、『毛皮から観る日中韓三ケ国の美意識の差』という私の記事に対して、口を揃えて「毛皮は動物の血まみれ」と主張し、動物保護意識が強いことをアピールして文明人のふりをする。しかし、動物保護意識がそんなに強いのであれば、どうして日本人は絶滅の危険があるクジラの肉を食べているのだろうか? クジラは他の魚を食っている肉食動物だから良いとしよう。それでは何故、草鞋ではなく皮靴を履いているのだろうか? 皮靴はほとんどが牛皮で作られている。そんなことは常識だ。牛をあん摩マッサージまでして育てて、殺して「うまい、うまい」と連発しながら食べて、さらにその皮まで靴にして脚に履いていることは上品な行動なのか? 牛は草食で田舎では労働の道具としても苦労していたのに可哀想だと思わないのか?

知っているかどうか知らないが、牛は予感する力を持っている動物である。殺される前に涙を流すのだ。日本人がたまに流す「訳が分からない涙」ではなく、殺されるしかない運命に抵抗できない「虚しさと恐怖に満ちた涙」である。流す涙の量もけた違いだ。顔を濡らすだけではなく、前の土まで濡らしてしまうほどの大量の涙である。勿論、日本では技術が発達しているから、牛を殺す時にも安楽死みたいな感じで殺すことで、ご慈悲を示しているのかもしれないが・・・。

湖南市と言う田舎で暮らしている「田舎者」である私の家は、庭付き二階の一戸建てなので猫を三匹飼っている。しかし、この猫たちは、三匹ともペットショップでお金を払って買った猫ではなく、主人の会社に彷徨って入ってきた迷い猫たちだ。一匹目を連れてきた時、蚤だらけの子猫が恐怖で震えながら私を眺めていた目が今でも忘れられない。二匹目も三匹目についても、動物保護意識が強いはず(?)の日本人たちが誰も飼ってくれないという電話が主人からあったので、猛スピードで車を飛ばし、主人の会社に行って連れてきた猫たちである。特に猫が好きで飼い始めた訳ではないが、飼いながら好きになり、今はかけがえがない家族になっている。「動物保護センターに送ったらどうなるの」と尋ねたときに、「里親が現れないと殺処分する」と答えられたけれど、それが本当のことなのかどうか私は知らない。

日本人は、口では動物保護を唱えながら、牛肉を食べて「うまい」と言っている。それに日本人は、会社員なら欠かせない牛皮の靴を履いている。そういう私も、焼肉を食べるし、毛皮が好きな人間だ。好きな物には流行などない。毛皮が流行しているかどうかなど、私には関係がない。私は純粋に毛皮が好きなのだ。骨董品が好きな人なら分かると思うが、「骨董品は何千年前の物だから流行はずれだ」と言って、アクセサリーを選ぶ人は本当に賢い人なのだろうか?

靴の話になったので、何故か「不倫も文化」だという「名言」で一世を風靡した石田淳一を思い出した。靴下を履かずに素足で皮靴を履いて出演するこの人の名言を、私は「不倫は日本の文化」だと訂正したい。というのは、「恋人なのに何故割り勘なの?」という藍肖盈記者の転載記事(私には非常に納得できる内容だった)に対して書かれたBLOGOSのコメントを見ると、色んな悪舌が陳列されていたからだ(下記URL参照)。

http://blogos.com/article/40625/?axis=b:13782/

「郷に入れば郷に従え」というコメントもあったが、はっきり言って私だったら、デートで割り勘をする位の男なら即時に「さよなら」を告げたい。中国人の場合、男女交際は結婚を前提にしている。だから交際を始める前から真剣にお互いにある程度の了解がなかったら交際自体を始めない。だから、日本のメディアで決まり文句として出てくる「結婚を前提に真剣な付き合いをしております。暖かく見守ってください」というセリフにはいつも理解に苦しむ。もしかしたら、日本人の場合、遊び心で付き合う男女交際が多いのではなかろうか?だから、何十年付き合っても、なかなか結婚にまで至らないのではなかろうか?

ふと思ったのだが、日本ではデート代が割り勘なので、普通のランチではなく、「焼肉デートだったら深い関係だ」と言って大袈裟に報道するのではないだろうか。ランチだったら自分が食べた分がはっきりするので計算しやすいけれど、焼肉だったら一緒に食べるので、どちらが多く食べたかまでは計算できない。だから、大した意味もなく騒ぐのではないか。

最後に、動物愛護家の日本人のみなさんにもう一度お伺いしたい。「あなたが今履いているのは皮靴ですか?」と。

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