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災害国日本

 台風19号は記録的な大雨で河川の氾濫、断水、交通網の遮断など大変な被害を日本列島に与えた。死者行方不明者は80人を超える。亡くなった方の御冥福を祈るとともに、行方不明者の無事を祈りたい。

 特に台風15号で大変な被害のあった千葉県、ブルーシートに覆われた家々を、又激しい雨が襲った。なんとも気の毒で胸が痛む。

 政府は「特定非常災害」に指定し、被災で行政手続きが出来なかった人を救済したり、「激甚災害」に指定し、被災自治体の財政負担軽減を図ろうとしている。  

 安倍政権の対応は適切に行われていると思うが、被災者の精神的苦痛を払拭するためにも、更に復旧と被災者支援に全力を尽くして欲しいものである。

 国会では旧民主党の議員たちが「八ツ場ダム」の問題に神経質になっているようだ。あの政権が挙げていたキャッチコピーは「コンクリートから人へ」だったが、それが八ツ場ダム建設凍結につながった。自民党政権復帰後、直ちに着工されたが、今回の災害に間に合って大氾濫を防ぐ事ができた。暴れ川といわれる利根川流域の一都五県が助かったのだが、鳩山由紀夫がツイッターで「それは事実では無い」と反論している。どこまでアホな男なのか・・・。

 45年も前のことだが多摩川が氾濫したことがある。都議会議員時代、多摩川について美濃部知事を追及していた私は、すでに国会議員になっていたが、テレビ局に頼まれて現地を視察、住民の声を取材した。(川にあまりに近くて)家を流された人に聞くと、ほとんどの方が、またもとの場所に住みたいという。

 自然がすばらしいから、というのが理由であった。多摩川はあれ以来、立派な堤防が作られたが、一部、「自然の景観を残せ」との反対運動が起き、堤防が出来なかった地域があった。今回、多摩川の氾濫が大きく取り上げられたが、まさにその地域で起こったことであった。

 人は自然を恐れなくてはいけない。自然に畏敬の念を持たなければならない。西洋人は人のために自然を利用し、時に自然を破壊してきたが、日本人は決してそうではなかった。

 自然を愛しつつも、自然を恐れ、畏敬の念を持っていた。近年、そんな日本人の心が失われつつあるのだろうか・・・。

 ラグビーワールドカップのカナダ代表選手たちが、岩手の釜石で被災者を助け、ボランティア活動をした。義援金も多く集っている。そんな姿に胸が熱くなる。ところが一方で、火事場泥棒のような事件も増え始めているという。

 性善説か、性悪説か、どちらを信じていいのか迷うばかりだ。

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