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- 2019年10月18日 21:09
ユニクロ柳井氏発言で考える「日本人が劣化した証拠」とは?
■「韓国が日本を敵対視するのはおかしい」
ユニクロの柳井会長の「日本は最悪、韓国が反日なのは解る」という発言が注目を集めている。柳井氏は雑誌のインタビューでこう述べられたらしい。>「日本が韓国を敵対視するのはおかしい」柳井氏のこの発言は、韓国におけるユニクロ商品の不買運動を緩和するためのポジショントークなのかもしれないが、もし、政治・社会的な意味合いで述べておられるのだとすれば、あらぬ誤解を生む恐れがある。
そもそも論において、「日本が韓国を敵対視している」という認識自体が的を射ているとは思えない。
日本を敵対視しているのは韓国の方であり、韓国が国際的にまともな大人の対応をしてくれれば何のトラブルも発生していない。韓国が日本を敵対視し、日本はそんな大人げない韓国を無視しているというのが正しい認識だと思う。
「日本が韓国を敵対視すればユニクロ商品は売れなくなる」
「韓国が日本を敵対視していてもユニクロ商品は売れる」
「日本が韓国を敵対視しなければユニクロ商品は売れる」
「韓国が日本を敵対視しなければユニクロ商品は売れる」
韓国が日本を敵対視しようがしまいがユニクロ商品は売れるのに、日本が敵対視するという条件下でのみユニクロ商品が売れなくなる。
この理屈からいくと、問題は日本ではなく韓国ということになる。
■韓国が日本に反感をもつようになった理由
柳井氏は以下のようにも述べられている。>「日本が韓国に反感をもつようになったのは、日本人が劣化したという証拠だ」この言葉を裏返せば、「日本人が劣化しなければ、日本は韓国に反感をもつことはなかった」ということになるが、はたしてこれは正しい認識だと言えるだろうか?
戦後の日本人が戦前の日本人よりも劣化したという認識は、ある意味では正しいと思えるが、それは思想的に左寄り(反日)に傾き過ぎたという意味での劣化だと思う。
しかしながら、日本人が左寄り(反日)に傾き過ぎたことで韓国に反感を持つようになったと言うのでは筋が通らない。むしろ、左寄り(反日)に傾き過ぎたことで韓国に対して甘くなり過ぎたというのが正しい認識だと思う。
公職追放前の戦前のまともな保守論客が戦後にも多く存在し続けていれば、正しいものは正しい、間違っているものは間違っていると、もっと早くから言っていたはずであり、もしそうであるなら、韓国がここまで反日になることも無かっただろうし、日韓関係がここまでこじれることもなかっただろうと思う。
だから正しくは、
「韓国が日本に反感をもつようになったのは、日本人が劣化(反日化)したという証拠だ」
ということになる。