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ラブホテルで「角部屋」を避けるべき意外な事情

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ラブホテルでは「角部屋」を避けたほうがいい。なぜなら「盗聴」のリスクが高いからだ。日本における盗聴器発見の第一人者、東和通信社代表の藤井正之氏は、「特に高層階の角部屋は電波が広く届く。盗聴犯を訴えることは難しく、注意するしかない」と指摘する――。


※写真はイメージです - 写真=iStock.com/hobo_018

盗聴器を発見するのは非常に難しい

そもそも盗聴器とは、どのような機械なのだろうか。

「盗聴器は、集音マイクによって周囲の音を拾い、その拾った音を電波にして飛ばすものです。盗聴器の大きさはマッチ箱程度の小さなものから、大掛かりなものまでありますが、あまり大きくないものが主流ですね」(藤井氏、以下すべて同じ)

相手のプライバシーに無断で踏み込む、といった点では、盗撮と盗聴には近い部分がありそうだが、仕掛ける側にとって、盗撮に比べて盗聴のほうが優れている点はあるのだろうか。

「盗聴器のメリットとしては、『仕掛けている相手に察知されづらい』という点がまず挙げられます。盗撮の場合、『レンズを相手に向けなければ撮影できない』という制約があるため、設置したことに気づかれてしまうケースが多いですが、盗聴器は極端な話、壁の裏側に設置しても機能します。そのため、仕掛けられた側が発見するのは困難を極めます」

盗聴器の回収なしで盗聴できてしまう

また、不届き者にとって盗聴器には、さらなるメリットがあるという。

「盗撮の場合、“バッテリー”と“回収”という大きな枷(かせ)があります。バッテリーの駆動時間には限りがあるため、2~3日すれば、設置したカメラは機能しなくなる。再び稼働させるためには、再び侵入して設置する必要がありますよね。

また、盗撮の場合は映像を確認するのに『設置した器具を回収する』というプロセスが必要になります。そのため、発覚のリスクが高く、おいそれとは設置できないのです」

たくさんの制約がある盗撮と比べ、盗聴は各段に自由度が高いという。

「盗聴は、盗撮にありがちなバッテリー問題に比較的制限がない。盗撮よりも消費電力が少ないため、電池ひとつでも長期間稼働が見込めるうえ、三つまたの電源タップなどに偽装した盗聴器であれば、AC電源を利用できるため、半永久的に稼働させることができます。

また、盗聴器は盗撮器と違い、拾った音を電波に乗せて飛ばすものです。その電波を受信できる場所であれば、どこでも聴くことができます。そのため、設置した場所へ出向く必要がなく、発覚のリスクは減ります。」

藤井氏によれば、盗聴器の種類はおおまかに分けて3種類。先述の電池式とAC式のほか、電話回線式の盗聴器だ。

「電話回線式の盗聴器は、その名の通り電話回線に取り付けて、通話内容を盗聴するものです。このタイプの盗聴器は、AC式と同様に、電話回線に流れる直列電流から電源を確保するので、一度設置されてしまうと半永久的に盗聴されることになります」

ただし、藤井氏によれば電話回線の通信方式はアナログ式とデジタル式があり、盗聴可能なのはアナログ式の電話機のみ。街中で見かける公衆電話も、緑色はアナログ式、灰色のものはデジタル式となっている。

電話機の子機に周波数を合わせられ、会話が筒抜けに

一般家庭で最も気を付けないといけないのは、電話機の子機だという。

「ラジオのチャンネルを見ればわかる通り、電波というのは周波数さえ合っていれば、誰でも受信することができます。機器ごとに使われる周波数というのはある程度決まっているため、近くで電波を受信している人がいれば、会話は筒抜けとなってしまいます」

ほとんどの電話機には、製品仕様書などにデジタル式・アナログ式の記載がある。

最も簡単な対策は、電話機を盗聴が難しいデジタル式に変えることだろう。

しかし藤井氏によれば、「企業の場合はそうもいかない」事情があるのだという。

「電話機だけでなく、飲食店やパチンコ店で使うようなインカムも盗聴のターゲットとなりますが、企業が備品を変更する場合は一斉に変更する必要がある上に、業務用のインカムや電話機は性能や機能のわりに高価なことが多い。私から言わせれば『足元を見られている』価格だと思います。コスト的な面で導入に踏み切れず、古い設備を使ったままの企業も多いのです」

企業の場合、一般家庭よりも被害は大きくなることが懸念される。

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