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「学校の荒廃化」 子供の問題行動・不登校調査結果より

(出所:文部科学省)

日々勉強!結果に責任!」「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条とする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。我が国の伝統精神である「智勇仁」の三徳に基づき、「文武経」の政策を国家国民のために全身全霊で実現します。

●学校の荒廃化

10月17日(木)、文部科学省が「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」の最新の結果、平成30年度分を公表しました。

・詳細は http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/31/10/1422020.htm 

全国の教育委員会や私立学校所管部署への調査票に基づくものであり、小中高校の暴力行為、いじめ、出席停止、不登校、高校中途退学等、自殺、教育相談について、まとめたものです。

その結果を端的に言えば、学校が荒れ、憂慮すべき事態に陥っており、各種対策が効果を出していないということです。

・いじめの重大事態が約27%増加(474件H29→602件H30)

・暴力行為も約15%増加(63,325H29→72,940件H30)

・小中の不登校数(30日以上長期欠席)が約14%増加(144,031人H29→164,528人H30)

・高校の中途退学者は1.4%微増(46,802人H29→48,594人H30)

・自殺者は成人が減少し続けているにもかからず、小中高校生は横ばいから上昇に転換(240人H25-250人H29→332人H30)

●文部科学省の対策は

文部科学省では、調査結果から、次のような対策を実施しています。

・スクールカウンセラー(全公立小中学校27,500校配置)、スクールソーシャルワーカー(全中学校区1万校配置)の配置促進

・関係機関との連携による教育相談体制の充実(24時間ダイヤル、SNS相談導入)

・自治体や民間団体等の不登校支援事業の推進

・家庭・地域社会等の理解を得て地域ぐるみで取組を推進

・いじめ防止対策推進法の定義に基づくいじめの認知と組織的対応を徹底(教委や管理職対象研修年35回実施)

・児童生徒の自殺予防の取組を充実させるため、SOSの出し方に関する教育を含めた自殺予防教育や教職員に対する普及啓発等の実施(年10回実施)

・文科省内でいじめ自殺対策官の配置

●学校の荒廃化の背景は

(出所:文部科学省)

文科省の対策が効果を出していない背景は次ではないかと思っています。

・家庭の教育力の低下。共働きの増加で家族団欒の減少。学校・教師へ丸投げか。不登校の要因の第一位は家庭(38%)。自殺の状況の内3割が家庭要因。

・地域社会の教育力の低下。少子高齢化の中、まとまりがなくなり、叱るご近所さんの不在。

・教師の大量退職、大量採用の中、教師の指導力の低下。教師の多忙化によって、子供たちと向き合う時間の減少。

・スマホを持つ子供が急増し、ネット依存。コミュニケーション力の低下か。

子供たちの状況は社会の縮図、将来を映す鏡とも言われています。現在、学力は高く、体力低下には歯止めがかかり、少年犯罪は減少しているという肯定的な評価もあります。しかしながら、このままでは学力も低下に転じ、体力は昭和60年代のピークに届かず、犯罪認知までいかないいじめ等が横行し、不登校や自殺が増えるという暗い社会になってしまいます。教育の目的である「人格の完成」「心身ともに健康な国民の育成」(教育基本法第1条)には、程遠いものとなっています。

●どうすればいいのか

子供たちの問題行動・不登校対策に、残念ながら即効薬はないと言わざるを得ません。

・国家・社会・国民の総ぐるみでの取組みが求められています。

・幼児教育・保育の無償化が始まり、来年4月から私立高校・高等専修学校や高等教育機関の経済的に厳しい世帯への実質無償化が始まるわけで、教育の機会均等とともに、質向上に取り組むべきです。

・今国会には、教師の多忙化を改善する働き方改革を促す法案を提出する予定です。外部支援員を増加させ、教師が子供たちと向き合う時間を増加させること。文科省だけでなく、全国各地に「いじめ自殺対策官」を配置すべきだと考えます。

・学校、家庭、地域社会を連携させる学校協議会(コミュニティスクール)と地域学校支援体制を義務化するべきです。

・「父母その他の保護者は、子の教育について第一義的責任を有する」(教育基本法10条)わけで、家庭教育の充実に向けて、参院選の公約に掲げた「家庭教育支援に関する方針の作成や、家庭教育支援法の制定」実現し、各種専門家による家庭教育支援チームの配置充実も必要です。

・スマホ等のネットの活用と制限について、国が主導してルール化を図ることも大事です。

引続き子供たちの問題行動、不登校対策に向けて、引続き力を尽くしてまいります。

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