- 2019年10月17日 16:41
プロ野球ドラフト会議の楽しみ方 選手の表情や言葉に隠れた本音に注目
3/3指名の瞬間の表情は? 選手の本心があらわに

意中の球団に指名されなかったり、縁もゆかりもない土地の球団に入ることになったり。ドラフト会議は紛れもなく、選手の今後を左右します。目当ての選手の獲得に向けて動くスカウトの姿も忘れてはいけません。
カープのエースと言えば大瀬良大地投手です。2013年ドラフトでカープ、阪神、ヤクルトが指名し、晴れてカープに入団しました。阪神の和田豊監督(当時)、ヤクルトの小川淳司監督(監督)と並んで、カープでくじを引いたのは野村謙二郎監督ではなく、まさかの田村恵スカウトでした。
今から25年前の夏の甲子園。準優勝を果たした鹿児島の樟南高校の捕手を務めました。小柄ながらトレードマークの黒縁眼鏡で安定したリードを見せ、かわいらしい表情の福岡真一郎投手と甲子園を沸かせました。
言わずもがな“市民球団”と言われるカープは年俸も高くはなく、野球環境が特別に優れているわけではありません。最近は人気も上がり、状況は変わりつつありますが、はっきり言って“貧乏球団”。ファンの一人としては指名された選手が笑顔を浮かべ、低額年俸にそっぽを向くことなく順調に入団してくれるかだけでも不安なわけです。
カープファン喜ばせたスカウトの5年間の努力
ところが、大瀬良選手。心配をよそに、ドラフト会議の映像を見て満面の笑みを浮かべてくれました。その背景には5年間にわたって大瀬良選手のもとを訪ね続けた田村スカウトの苦労と、それによって生まれた信頼関係がありました。カープの交渉権獲得が決まった後のインタビューで、「頭が真っ白で、何も答えられません」と硬直した様子の田村スカウトに涙がこぼれそうになりました。
選手の野球人生を決めるスカウト。意中の球団に指名されたりされなかったりと運命は分かれます。指名された瞬間の表情や、言葉に注目してみるのも面白いかもしれません。また、会議にかからなかった選手もいます。野球にかける彼らの姿も熱く訴えるものがあります。
すっかりオヤジのスポーツとなった野球ですが、今の横浜、5年ほど前からのカープは若い人のファンも格段に増えています。ドラフトで気になった選手や、苦労を重ねてプロテストに合格した選手。球場に足を運んでそんな彼らの成長を見るのもおすすめです。ひいきの選手が活躍し、歓声を浴びる姿を見る瞬間は何とも言えません。



