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テレビ朝日「スーパーJチャンネル」で不適切な演出


 テレビ朝日の報道番組「スーパーJチャンネル」の企画コーナーで不適切な演出があったとして、同局の篠塚浩常務(報道担当)が16日夜、緊急会見を開き、経緯を説明するとともに謝罪した。

 同局によると、問題となったのは業務用食品を扱うスーパーの買い物客の人間模様を扱うという主旨の企画コーナーの第5弾(今年3月放送)で、紹介された映像の中に登場した主要な客の一部が担当した男性の契約ディレクター(49)の知人だったことが匿名の情報提供により判明したという。同局が事実関係の調査を進めたところ、直接の出演依頼はしていないものの、自発的に来店することを期待し、多くの知人にロケのスケジュールを教え、そのうち来店した5人について初対面のふりをして撮影したことがわかったとした。一方、事前にロケ内容の打ち合わせや、その場での指示、また、謝礼の支払いなどは無かったという。

 また、テレビ朝日では制作の過程で“仕込み”どをしていないかといった項目を含むチェックシートの提出、取材対象者の顔、名前、連絡先の提出も義務付けているが、これらの手続きはルール通りに行われており、テレビ朝日映像のチーフディレクター、プロデューサーによるプレビューでも演出に気づくことはできなかったことも明らかにした。

 担当した契約ディレクターはテレビ朝日の関連会社であるテレビ朝日映像と派遣会社との派遣契約に基づき去年3月から企画枠の制作に携わっていたといい、問題となった企画コーナーの担当はこれが初めてだったという。調査に対し契約ディレクターは「自分の演出に自信がなくなっていて、明確な指示をしなければやっていいのではないかと、自分に都合よく解釈していた」と話しているという。

 なお、契約ディレクターは4月からは派遣先が代わったため、現在はテレビ朝日での仕事はしておらず、同局では問題となった企画コーナーの放送を中止、徹底的に検証するとともに、しっかりした再発防止策を策定するとした。加えて、近く放送倫理・番組向上機構(BPO)に報告する。社内処分については、テレビ朝日映像では村尾尚子社長と青木五郎常務が報酬の20%を一カ月返上するとともに青木常務が社長室付に、担当プロデューサーは降職の懲戒処分の上、番組担当を外れる。テレビ朝日でも早川洋会長兼CEOと角南源五前社長が報酬の10%を一カ月返上、篠塚常務も20%を一カ月返上する。また、宮川晶報道局長が10日間の懲戒停職、さらに関係した社員についてもテレビ朝日映像とテレビ朝日の就業規則に基づき厳正な手続きを進めているとした。

 記者から「“仕込み”とか“やらせ”ではないのか」と尋ねられた篠塚常務は、「否定はできない」とコメント。会見は現在も続いている。(AbemaTV/『AbemaNews』より)

▶生中継:テレビ朝日の緊急会見の映像

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