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男と女の深い関係(2)・・・草食性男子誕生の深層

男と女の深い関係が密かに大きく変化していたのが1950年から1990年までの40年間でした。この時期、男は一所懸命になって「男は要らなくなるように」と言うことに全力を注いでいました。

この活動が終わりかけていた1990年頃、私は「廃人工学」という言葉を使い、「私たち男性は、全力を注いで私たち自身が廃人になろうとしてきた。それは正しいのか?」と書いてきました。それは今の私の発言としての「男は生きている意味を失った」と言うことでもあります。

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1945年に大東亜戦争、つまり日本が戦うのは終わったのですが、朝鮮では朝鮮動乱が残っていましたから、硝煙のにおいがし、さらには見ない太平洋での核実験、インドネシア、ベトナムなどの独立戦争などがありました。

でも、戦争は次第に消滅し、東西ドイツの統一、ソ連の崩壊でほぼ最終的に「戦争のない社会」になりました。

それと並行して、家電製品、NC旋盤、アクチュエーター、電子制御、コンピュータ、高速度通信、センサーなどを発展させ、労働自体を追放していきました.つまり「仕事の追放」です。これによって男性の仕事は大幅に消失、女性は家事労働から解放されたのです。

1000年ほど続いた「男は戦争と生産、女は子どもと家事」という役割分担のうち、戦争と生産がどんどん縮小してきたので、男が存在する意義がなくなってきたのです.もちろん戦争も小競り合いは残りますし、仕事も「仕事を作って仕事をする」というのはありますから、まだ新しい時代の全体像はハッキリしていません。

この時代に、男と女にどのような変化が現れたかというと、男性の「草食化」と女性の「男性の仕事への進出」でした。何しろ戦争がないのですから敵に向かって突撃する勇気は要りません.また大規模工業などが衰退してサービス業主体になったのですから、肉食系より草食系が大切なことは言うまでもありません。

「短期的視野、腕力不要、機械無し、対人関係重視、保守志向、優しい、穏やか」が求められるのですから、草食系男子と女性が望まれるようになったのです。このような社会的な変化の中でやることを失った男性は「亭主元気で留守が良い」とか「粗大ゴミ」という人格を傷つける言葉で呼ばれるようになります。

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現代の世界、アメリカの苦悩、ヨーロッパの通貨危機、日本の停滞などは「男がやることを失った」事に大きく関係していると私は考えています。男性が「長期的視野、腕力、機械に強い、改善志向」が求められなくなって、目先の利益を追求する社会に変わっていったのです。

1000年間の戦争と仕事の時代に形づけられた男性の性格は乱暴なところはありますが、良いところもありました。たとえば、「我が身を捨てても家族や祖国を救いたい」と願って敵に向かって突撃したり、「少しぐらい損をしてもプライドを守る」などです。

なにせ、家族はともかく、「国のため」というような抽象的なことで我が身を捨てるのですから、「長期的視野、プライド」がなければできるものではありません.逆に女性は赤ちゃんのわずかな変化に気を配り、生育を見ていたのですから「今日、明日のこと」と「ともかく子どもを守る」ということで精一杯だったのですから、国のために命を捧げていては赤ちゃんも死んでしまいます。

その意味で、「女性の社会進出」というのは男性の仕事(医療制度、家電製品など)によって「育児、家事」が簡単にできるようになって「滅び行く男性の仕事」に参入してきたことを意味していました。

それに対して男性は自らの役割を失い、「廃人」となってうろうろしています.そのうちの何人かは草食に変化して女性化し、何人かはかつての男性の「長期的視野」によって「不要なこと」を創造して社会を混乱させています。

アメリカの金融騒動、日本やドイツの環境幻想などがそれに当たります.つまり悪い言葉で言えば「マッチ・ポンプ」で、本来は普通の生産活動を支えるお金を、お金だけで仕事になるようにし、本来、環境は良いのに「悪い」という幻想を抱かせて仕事を創造するということです。

このように廃人工学の発達によって、男性も女性も変革期の苦しみの中にいます。それは新しい時代への助走・・・産みの苦しみであり、それが故に日本でもこれほどの矛盾、虚偽、詐欺が追う横行しているのです。

私は自らの役割を自ら崩壊させた男性が、これも自ら「社会の発展のために何をなすべきか」とハッキリさせることがまずは第一にすべきことであると考えています。

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