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天災は忘れる間もなくやってくる

 「天災は忘れた頃にやってくる」。この戒めは、科学者で名随筆家でもあった寺田寅彦の警句として知られています。しかし、今や「天災は忘れる間もなくやってくる」と、訂正しなければならない時代に。

 9月の台風15号による千葉県の住宅被害は、4万591棟に達しました。農林水産業の被害額も、約427億5,500万円に上りました。その爪痕が消えずに残る中、大型で非常に強い台風19号が上陸しました。関東、東海、甲信越、東北など広い範囲で、河川氾濫、土砂災害、停電など甚大な被害をもたらしました。

 超大型台風の犠牲となられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された全ての皆様に心よりお見舞い申し上げます。また、救助や復旧にあたっておられる自衛隊、警察、消防をはじめとする関係者の皆様の献身的な活動に心から敬意を表します。

 台風19号が襲来する1週間前の10月6日、私が主宰する政治団体「千葉民主連合」は、台風15号への対応を検証する勉強会を開きました。そのときの講師の1人であるNPО法人全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVОAD)の事務局長・明城徹也氏のお話は、とても実践的で示唆に富んだ内容でした。特に、長持ちするブルーシートの張り方については、参加した県議や市議の質問が集中しました。ブルーシートは損壊した家屋を保全する応急措置です。但し、ブルーシートを専門的に張れる人は、一部のNPО以外に殆どいないそうです。千葉県の場合は屋根の被害件数が圧倒的に多く、まだ張れていない住宅も相当数ある上に、専門でない人がにわかに張ったため張り方のレベルがバラバラだったようです。台風19号の強風で吹き飛ばされたものもあるでしょう。

 屋根瓦などの本修理までには時間がかかります。そもそもブルーシートは通常3〜6か月で劣化するそうです。千葉県ではブルーシートの張り直しが重要課題の一つになるでしょう。

 さて、台風19号の記録的豪雨による被害からの復旧は、屋根よりもむしろ床下です。土砂・流木・廃棄物の撤去や家屋の清掃など、被害者のニーズや困り事に丁寧に対応していかなければなりません。行政が宅地内まできめ細やかに対応する事は困難です。行政・NPО・ボランティア等の3者連携・協働が不可欠です。

 尚、災害対策については与野党の垣根を乗り越えて取り組まなければなりません。言うまでもないことです。しかし、何十年に1度という災害が日常的になった最大の原因は、地球温暖化による異常気象ですが、政府はこのグローバルな重要課題について鈍感過ぎないでしょうか。スェーデンの10代の少女の危機感に比べると「セクシーで楽しく取り組む」という閣僚発言は軽すぎます。

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