- 2019年10月15日 14:47
避難所に路上生活者が入る事については、そんなに簡単な人道問題ではないと思う
1/2台東区、野宿者の避難所利用拒否の二重三重の問題点。求められる検証と改善
このニュースが話題です。毎日新聞がFacebookに投稿したのでフォローしている自分のフィードにも流れて来た。コメント見たら、罵詈雑言。「人権侵害だ」「あり得ない」みたいなのが大半で、元々毎日新聞の支持者が多いから中には「普天間がどうのこうの」とコメントしているちょっとおかしい人までいる。で、みなさん全く無知なんだと思う。あまりに上滑りで偽善的な事ばかり言ってるので、熱湯を掛けてみた。コレが私の投稿。
自分も浮浪者を追い出すべきではないと思うが、一目で浮浪者とわかるレベルなわけで「風呂に入っていなくても人間だ」はその通りですが、子供や病院の隣で悪臭漂わせる方が寝ると考えると具合が悪くなる人もいると思うんですよ。山手線に乗ってこられると全員が降りてしまうレベルの人もいます。ホームレスの多くは調査で精神疾患があることはわかっているので、彼ら自身の責任ではありません。しかし、耐えかねて先に避難した人が退出して濁流に呑まれるとかもあり得ます。人道主義を建前でいうのは簡単ですが、実際に自分の子供の隣に鼻が曲がりそうな匂いの方が寝るとしたらあなたはどうしますか?職員に文句を言いませんか?そこまで考えてどうするかをいわないと対応だけを非難できないです。そうした方の為に別施設を用意するのが望ましいですが、住民から「我々はすし詰めなのに」とか「我々には風呂もないのに」とかのクレームも多発しそうです。
そうしたら「あなたの意見は差別的だ」というコメントがついた。これはちょっと頭にきたのでブログ上でデータを添えて無知な方に説明したいと思います。
当事者になったらどうするか、という想像力の欠如した人が「差別」とか言うんですよ。
うちの娘もね。重度の知的障害者ですんで避難所は健常者用から隔離しないとムリですよ。これは別に娘を差別してるんじゃない。ムリだからムリと当事者として言ってるんですが、多分あの類の人たちは理解しないです
— 村田さんきち (@SankichiMurata) October 15, 2019
墨田区の路上生活者についてはすでに問題になっています。
28年隅田川沿いに暮らすホームレスの生活路上で暮らす男女5人それぞれの経緯と思い
東洋経済
「生活保護は決まりごとがうるさいから嫌だね。空き缶集めの生活のほうが勝手気ままでいい。楽しみはたまにやる競馬。やっても1000円だけど、スポーツ新聞を買って予想すると1日中、楽しめる」2年後もこの生活を続けていたいと強調した。
気ままに行きたいからあえて路上生活という人もいる。取材に答えるのはそもそもコミュニケーションが取れるレベルだからだ。
墨田区は前々から調査もしていた。つまり今回の事は晴天の霹靂というわけじゃない。
まず、ホームレスの数が墨田区はもともと新宿の次に多い。人口から考えたら異様に多いと言っても良い。
把握されているだけで700人以上いるのである。調査に応じたのはうち400人くらい。つまり300人とはコミュニケーションが取れない。以下のデータは調査に応じた人のみのものである。
平均年齢は57.4歳。50歳から69歳に集中し、50歳から64歳が突出。出身は
東京。ついで北海道が群を抜く。
仮に「避難所は路上生活者もいいですよ」としたら、700人が押しかけてくる可能性がある。もちろん人道上は受けいれるべきなのは当然だが、住民から抗議が出るのは100%確実でしょう。↑の記事のようにきちんとコミュニケーションを取ることができる人たちばかりではないからだ。
墨田区の路上生活者は全国と比べると「長期に渡ってずっと路上生活している」という率が非常に高い。全国調査では、路上生活期間5年以上7年未満が13.9%であるのに比べて、墨田区では、23.3%!!!就労率は意外と高く 86.4%もある。月に稼ぐのは1〜3万円。20万円以上も2%

そして半数以上が疾病があり通院する必要があると回答している。元の職業の多くは
となっており、日雇い労働者の山谷地域があったからなのは間違いない。
年金無しが6割以上
そして一時保護センターを利用していない人が圧倒的。
上の東洋経済の記事にもあるように「正割保護は縛られる」「自由に勝手に暮らしたい」という人が大半なのが分かる(ただし何度もいうが700人のうちの400人)。自立支援センターも利用していないが9割。つまり自立したくない人たちなのである。区としてはなんとか生活保護を受けさせて自立してもらいたいのだが、応じる人は少ないことがわかる。逆に応じた人たちは高い確率で自立に成功している。