記事
- 2012年06月13日 08:24
日本にも当てはまる、中国のフィリピン沖進出
中国共産党機関紙・人民日報は2012年5月18日「国際正義が『沖之鳥礁』の『島』化を許さなかった」とする評論記事を掲載した。国際法上、「島」と「礁」の扱いが大きくことなることを理由に、日本が沖ノ鳥島に関連して主張している権利を否定した。しかしこの主張は、国連海洋法条例により、領土から海底の地形地質に連続性が認められた場合、排他的経済水域を超え主権を主張することが可能となるという海面下の取り決めを無視した言い方であり、日本の主張がすでに国際的に認められたことは過去のブログに掲載した。過去ブログ:日本の大陸棚 申請地域と承認地域、各島の領土編入時期
かなり以前からこの結果を予想した中国は、21条第3項で「人間の居住または独自の経済生活を維持できない岩は、EEZまたは大陸棚を有しない」と定めている事を根拠に、2001年ごろから急に「沖ノ鳥島」は「島ではなく、岩(礁)だ」と強く主張しはじめた。人民日報の論説は日本側主張の国際的な大陸棚決定に「国連大陸棚限界委員会(CLCS)は同島周辺の海域における日本の開発権を認めなかった」と強調。沖ノ鳥島を「島」ではなく「礁」と見なしたとして、「礁を島に変えようとした日本の企てを国際正義は許さなかった」などと未だに主張している。(*日本主張の九州パラオ海領承認が先送りになった事を指していると思われる)
リンク先を見る似たような問題が起きている、中国がフィリピンと領有を巡って対立している南シナ海の“黄岩島(スカボロー礁英語:Scarborough Shoal または Scarborough Reef)は、国際的には一般に「スカボロー礁」と呼ばれている。フィリピンが実効支配している南シナ海の小さな珊瑚礁スカボロー礁(写真)も水面上の部分はわずかで、最高点は標高3メートルと、沖ノ鳥島と状況は類似している。人の居住や経済活動の可能性も考えにくい。中国はフィリピンがスカボロー礁の領有を主張すること について、「歴史的に中国固有の領土」と主張するとともに、「中国が黄岩島において主権を行使し、開発・利用を行っていることに、フィリピンは1997 年までなんらの異議も唱えなかった」として、「フィリピンは資源ほしさに、わが領土を奪い取ろうとしている」などと非難を繰り返している。
1997年までフィリピンからの領有権の主張が無かったというなら、沖ノ鳥島について2001年まで中国が何も言わなかったことはどう説明するのかと切り返したいが、フィリピン沖で中国は、フィリピンの島との主張や200海里(領土から370キロまで)EEZライン(地図上の青い点線)を無視して、赤いラインまでを自国領だと主張している。参照記事
リンク先を見る中国は、2012年4月上旬からスカボロー礁付近の海域でフィリピンと対峙し、巡視船や魚政船などの公務船を増派し、漁船などの民間船舶を含め、一時97隻まで動員してフィリピンを圧迫し、4月11日、この海域では中国漁船12隻が漁をし、当時、フィリピン海軍艦艇のだ捕を阻止するために駆けつけた中国巡視船2隻が布陣した。中国は交代で巡 視船を派遣し、フィリピン海軍を阻止しながら民間漁船の数を増やし、この水域を事実上掌握してフィリピン漁船が割り込む隙をなくするという実力行使に出た。中国は、米国や周辺国を刺激する軍艦を控える代わりに、漁船などの民間船舶を利用して、紛争海域で自国の位置を強化したとみえる。香港メディアは、この方 法が中国に勝利をもたらしたわけではないが、少なくとも事態を中国に有利な方向に導いていると指摘した。このため、中国が韓国など周辺国との海上紛争でも 同様の方法を使う可能性があるという分析も出ていると香港紙が論調している。 参照記事 2012年6月8日韓国紙記事「スカボロ紛争海域、中国が人海戦術で掌握」:参照記事
中国の言う黄岩島が、フィリピンのルソン島から230キロしか離れていない事を考えれば、この海域は間違いなくフィリピン のEEZ(経済的排他水域)内であり、フィリピンの領有圏内の可能性が高い。この場所は、中国の海南島からは1200キロ離れている。各国のEEZを無視 したこの中国の赤いラインの線引きには、周辺のベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシアも反発し、各国の海軍力の強化につながっている。 過去ブログ:フィリピンが日本、米国にSOS。南沙(なんさ)諸島問題
この事実は、日本の尖閣諸島、沖ノ鳥島周辺で中国が取る行動を十分予感させる。そこの国の歴史、漁民の生活権、漁業権、EEZ国際協定までも無視し、あの手この手で他国の目前まですきを突いてくる中国。そこに協調や共存などの二文字は無い。
かなり以前からこの結果を予想した中国は、21条第3項で「人間の居住または独自の経済生活を維持できない岩は、EEZまたは大陸棚を有しない」と定めている事を根拠に、2001年ごろから急に「沖ノ鳥島」は「島ではなく、岩(礁)だ」と強く主張しはじめた。人民日報の論説は日本側主張の国際的な大陸棚決定に「国連大陸棚限界委員会(CLCS)は同島周辺の海域における日本の開発権を認めなかった」と強調。沖ノ鳥島を「島」ではなく「礁」と見なしたとして、「礁を島に変えようとした日本の企てを国際正義は許さなかった」などと未だに主張している。(*日本主張の九州パラオ海領承認が先送りになった事を指していると思われる)
リンク先を見る似たような問題が起きている、中国がフィリピンと領有を巡って対立している南シナ海の“黄岩島(スカボロー礁英語:Scarborough Shoal または Scarborough Reef)は、国際的には一般に「スカボロー礁」と呼ばれている。フィリピンが実効支配している南シナ海の小さな珊瑚礁スカボロー礁(写真)も水面上の部分はわずかで、最高点は標高3メートルと、沖ノ鳥島と状況は類似している。人の居住や経済活動の可能性も考えにくい。中国はフィリピンがスカボロー礁の領有を主張すること について、「歴史的に中国固有の領土」と主張するとともに、「中国が黄岩島において主権を行使し、開発・利用を行っていることに、フィリピンは1997 年までなんらの異議も唱えなかった」として、「フィリピンは資源ほしさに、わが領土を奪い取ろうとしている」などと非難を繰り返している。
1997年までフィリピンからの領有権の主張が無かったというなら、沖ノ鳥島について2001年まで中国が何も言わなかったことはどう説明するのかと切り返したいが、フィリピン沖で中国は、フィリピンの島との主張や200海里(領土から370キロまで)EEZライン(地図上の青い点線)を無視して、赤いラインまでを自国領だと主張している。参照記事
リンク先を見る中国は、2012年4月上旬からスカボロー礁付近の海域でフィリピンと対峙し、巡視船や魚政船などの公務船を増派し、漁船などの民間船舶を含め、一時97隻まで動員してフィリピンを圧迫し、4月11日、この海域では中国漁船12隻が漁をし、当時、フィリピン海軍艦艇のだ捕を阻止するために駆けつけた中国巡視船2隻が布陣した。中国は交代で巡 視船を派遣し、フィリピン海軍を阻止しながら民間漁船の数を増やし、この水域を事実上掌握してフィリピン漁船が割り込む隙をなくするという実力行使に出た。中国は、米国や周辺国を刺激する軍艦を控える代わりに、漁船などの民間船舶を利用して、紛争海域で自国の位置を強化したとみえる。香港メディアは、この方 法が中国に勝利をもたらしたわけではないが、少なくとも事態を中国に有利な方向に導いていると指摘した。このため、中国が韓国など周辺国との海上紛争でも 同様の方法を使う可能性があるという分析も出ていると香港紙が論調している。 参照記事 2012年6月8日韓国紙記事「スカボロ紛争海域、中国が人海戦術で掌握」:参照記事
中国の言う黄岩島が、フィリピンのルソン島から230キロしか離れていない事を考えれば、この海域は間違いなくフィリピン のEEZ(経済的排他水域)内であり、フィリピンの領有圏内の可能性が高い。この場所は、中国の海南島からは1200キロ離れている。各国のEEZを無視 したこの中国の赤いラインの線引きには、周辺のベトナム、マレーシア、ブルネイ、インドネシアも反発し、各国の海軍力の強化につながっている。 過去ブログ:フィリピンが日本、米国にSOS。南沙(なんさ)諸島問題
この事実は、日本の尖閣諸島、沖ノ鳥島周辺で中国が取る行動を十分予感させる。そこの国の歴史、漁民の生活権、漁業権、EEZ国際協定までも無視し、あの手この手で他国の目前まですきを突いてくる中国。そこに協調や共存などの二文字は無い。
- リュウ&ネコのフー&ミー
- 海外の注目ニュースを2匹のネコとともに紹介



