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台風報道の映像

過去最大級に匹敵する、としてかなり前から警戒が呼びかけられていた台風19号。わが地区は幸いにも雨風が強いだけでほとんど被害はなく、せいぜい衛星放送がドロップしたくらいでした。ただ、昔に比べると同じアンテナのはずですが落ちにくくなっているように感じます。

以前なら集中豪雨が来るとほとんど画面が映らなくなることがしばしばありましたが、今回は2時間もののうち数十フレーム程度でしたから。CATVのBS再送信はもっと少なかったですが、地域によってはCATVなんて来ていないところもありますから、BSとアンテナ直接の送受信能力が大事です。

基幹放送の一角とされている衛星放送。災害時に地上波やインターネットが使えなくなった場合、最後の情報手段として使えるよう、ひそかに送信環境の強化でもしていたのでしょうか。こういう時に使えなければ価値が半減ですからね。

それはいいのですが、今回の台風の情報放送、特に地上波の放送で目立つのが一般視聴者からの投稿映像。中には現場映像のほとんどを視聴者投稿映像で賄った番組もあったくらいです。確かに一般人にスマートフォンが普及して事実上多くの人がビデオカメラを一日中持ち歩いている状態となり、テレビ局の取材ではなかなか取れない生々しい映像を撮影することは可能です。

ですが、それは多くの映像がせいぜいスマートフォン程度の機器で撮影されている、ということです。遠距離からの撮影能力には限界があるため、決定的な映像を撮影するにはその場にいないと出来ません。ということは、あれだけ「命を一番に考えた行動をとってください」と事前の通知があったにも関わらず、素人が危険な場の近くにいて避難よりも撮影に一所懸命になっていた、ということです。

そうした本来褒めるべきでない映像を大量に使い、番組を作るということは、他の人たちを煽ることになりかねません。次に大きな災害が起こった場合、また今回のニュース映像のような刺激的な映像を求めて今回以上に多くの人が危険な現場から離れず、その崩壊に巻き込まれかねないという結果を招くのではないでしょうか。

ひょっとしたらそうした傾向をたしなめ、注意を呼び掛けるような番組があったかもしれませんが、わたしが見た範囲ではむしろ一般人の撮影した刺激的な映像に頼って番組を作るケースが目立ちました。

記録を残したい、すごい映像を撮影して人に見せたい、という欲求があるのは理解できますが、それによって万が一のことがあったら取返しが付きません。我々が命の危険を負ってまでテレビ局に貢献する必要はないですし、テレビ局、特に地上波は災害においては素人映像をむやみに使用し、煽ることは控えるべきでしょう。

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