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【ホールフーズ】、コンビニにコーヒーマシン?古いね、アマゾン傘下はAIロボットだ!



■小売業界では自動運転車から店内へのAI(人工知能)機器の導入までロボットのプレゼンスが増している。

アマゾン傘下のスーパーマーケットではAI搭載のIoTバリスタロボットを導入しコーヒーやカブチーノまで提供するのだ。
テキサス州ヒューストン地区に11月7日にオープン予定のホールフーズ・マーケットには自販機のようなコーヒーマシンを置く予定だ。

1,130坪に置かれるのはブリゴ(Briggo)のバリスタロボット「ブリゴ・コーヒー・ハウス(The Briggo Coffee Haus)」。

AIを搭載したバリスタロボットは注文からを新鮮な豆を挽き、バリスタ並みに精密な方法で、きめ細かい泡の満ちたコーヒーなどカスタマイズ注文にも対応する。

利用者はホットやコールド、ラテやカブチーノなどさまざまなタイプを選択でき、好みに応じてミルクやフレーバーを追加できる。原料をグラム単位で正確に計量することで、その構成に基づき泡立てのパラメーターをアルゴリズム計算する。

注文はバリスタロボットにあるタッチスクリーンから注文でき、カスタマイズしたレシピ情報は将来も使えるようにクラウドに保存される。また専用アプリをダウンロードすることでモバイルオーダーも可能となる。

ホールフーズではブリゴ社のコーヒー豆とホールフーズのハウスブランドであるアレグロのコーヒー豆も提供するとしている。価格はいまのところ未定。

スーパーマーケットなど大手チェーンストアでは店内にAI搭載のロボットを活用している事例が増えている。

フードライオンやジャイアントなど約2,000店の食品スーパーを展開するアホールド・デレーズUSAは、店内をパトロールするロボットを傘下のスーパーに導入しているのだ。

スタートアップ企業のバッジャーテクノロジー社(Badger Technologies)と提携し、高さ1.8メートルの自律走行「マーティ(Marty)」を店内で稼働させている。店内の通路を回るマーティは主に店舗内の床の監視を行うのだ。

スーパーマーケットでは床が濡れていたり、砂糖などがこぼれ、それが原因でお客が転倒し障害を負うことがある。訴訟社会の米国では小売店内の「スピル」が問題となっているのだ。多くが示談となるものの店側が管理を怠ったとして相当な金額を払わなければならない。

そのため3.5万ドル(約380万円)となるパトロールロボットのマーティを導入し、店内の床をクリーニングしながら同時に監視し、動き回らせているのだ。

マーティは棚や陳列物、障害物などにぶつからず移動し、買い物客など人を察知すると停止する。スピルなどの床の異常を発見すると頭部のライトが黄色に点滅しアラーム音を出してスタッフに知らせる。

ライトやカメラ、レーダーセンサー、スキャナーを搭載したマーティは在庫管理にも利用されており、欠品や在庫少、置き間違い、値段間違いなどをチェックしていく。

アホールド・デレーズUSA傘下のストップ&ショップは9月、焼き立てパンの自動販売機「ブレッドボット(BreadBot)」を導入。

ウィルキンソン・ベーキング・カンパニー(Wilkinson Baking company)が開発したブレッドボットは1時間で10斤(6分間で1斤)、1日で最大235斤の食パンを人間の介入なしで作ることができるロボットだ。

マサチューセッツ州ミルフォードのストップ&ショップに設置されたミニベーカリーのブレッドボットは自動でパン粉をこね形成し、発酵させて、パンを焼いてくれる。焼き上げた後の熱冷ましでパンは専用のケースに運ばれ、お客はそこから好きなパンを選ぶことができるようになっているのだ。

保存料などを一切使わず、小麦粉とイースト、水で作られたパンの価格は1斤3.99ドル。ブレッドボットが生産する食パンの種類には小麦粉から作った通常の白いパンから全粒粉、9種雑穀のナイン・グレイン、サワードウ、ハニーオーツがある。

ミニベーカリーは最大で約240斤のパンが作れるが、ホッパー(じょうご状の器)に50斤分の小麦粉しか入らないため、無人でパンを作り続けるとはいかないようだ。また、メンテナンスとして毎日30分のクリーニングも必要となっている。

ストップ&ショップではミルフォード店に導入後、ブレッドボットを他の店へ拡大する計画もある。

世界一の小売企業であるウォルマートも店内にロボットやオートメーションを大幅導入している。

ウォルマートのロボットには自律走行して掃除と床磨きをする「オートC(Auto-C)」、店舗内を走行して欠品などの棚在庫をチェックする「オートS(Auto-S)」、店舗に到着した配送トラックからの荷受けで商品を仕分けする「ファスト・アンローダー(FAST Unloader)」、ネットで購入した商品を店舗で受け渡す巨大自販機の「ピックアップタワー(Pickup Tower)」の4機種だ。

巨大企業ばかりではない。中小のスーパーでもロボット物流を店内に導入する事例もあるのだ。

南フロリダで34店舗を展開するセダノス・スーパーマーケット(Sedano's Supermarket)はフルフィルメントセンター開発を手掛けるテイクオフ・テクノロジーと提携しマイアミにあるスーパーマーケット内にロボット物流施設「マイクロ・フルフィルメントセンター(MFC:Micro Fullfilment Center)」を開設。約300坪となるオートメーション化されたMFCがセダノスのネットスーパーに対応し稼働中だ。

新しいロボティクス技術は近い将来、スーパーマーケットなど小売店の経営のあり方を大きく変えるかもしれない。

トップ動画:テキサス州オースチンにある空港ターミナルに置かれたブリゴ(Briggo)のバリスタロボット「ブリゴ・コーヒー・ハウス(The Briggo Coffee Haus)」。AIを搭載したバリスタロボットは注文からを新鮮な豆を挽き、バリスタ並みに精密な方法で、きめ細かい泡の満ちたコーヒーなどカスタマイズ注文にも対応する。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。流通テクノロジーや流通ITを専門にしている後藤は小売やメーカー、卸などの流通関連の企業から外資系、IT系、戦略系等のコンサルティング企業にもコンサルティングを行っています。こういった専門家の方にも誤解をしている方がいるのですが、ITをいかに自然に流通に組み込むかが最も重要なことなんですね。理解しやすいように喩えればテレビ局など放送局を作ることではなく、テレビ番組など視聴者が見たくなるようなプログラムを作ることです。

つまり流通ITも最終消費者に向けた流れや文脈、コンテンツが重要なんですね。視聴者が見たくなるようなプログラムとは、流通でいえば消費者がどれほどの価値を感じるかということです。見方を変えれば消費者にテクノロジーを感じさせず一方で豊かさや便利さなどの価値を創造していくということ。AI搭載IoTロボットバリスタは、素早く一貫した一定のきめ細かい泡をつくるなどバリスタによるバラツキをなくしている価値です。
豊かさや便利さの指標は時代によって変わるので、それを流通テクノロジーが補うという役割です。

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