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機械翻訳が発展する未来に英語学習は必要か?日本の英語教育の現在地

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AI時代における教育の価値

atama+やQubenaなど、AI×教育によって、個人でも能力が伸ばせる環境は少しずつ整いつつある。特徴としては個人のペースで、個人が苦手な部分にフォーカスして能力を伸ばせるところだ。1対多で授業をしていた今までとは大きな変化である。

AI技術によって、これからの教育の形は大きく変わることが予想される。これからの教育はどうあるべきかのか? 未来の教育像についても訪ねてみた。


──勝見
「中国の英語の授業を見ると、各生徒がタブレット端末を持っていて、生徒はタブレット端末に向かって英語のスピーキングをずっとしているんですね。

先生は、その様子を管理用の端末でみていて、誰がどのくらい進んでいるのか、どこで止まっているのか、正答率がどのくらいなどかを確認し、生徒ごとの学習状況に応じた介入判断に活用しています。場合によっては英語を話せない先生がその立場にいることもあります」

──宮澤
「数年で日本も教育現場の形は大きく変わるでしょう。これはあくまで私見なのですが、求められているのはもっと生徒に寄り添える先生なのではないかと思っています。

現場の先生達に伺うと、学内外向け問わず、いまはやるべきことが増えすぎていて、先生が生徒に使える時間が減ってきています」


──宮澤
「これから先生には『生徒の学習をマネジメントする力』と、その時間を確保する為に自身の可処分時間を向上させたり、生徒の学習状況を把握/理解したりするための『ITを使いこなす力』がより一段と求められるのではないかと考えています」

自動翻訳技術が発展すればするほど、英語は重要になる

最後に、気になる質問をしてみた。英語学習の話になると「自動翻訳の技術が発達してくれば、英語学習は不要になる」という極端な意見もよく出てくる。それについて、だ。

宮澤氏は「自動翻訳技術が発展すればするほど、重要性は増す」と、その意見に真っ向から反対した。

──宮澤
「3つの観点があります。
1つ目は自然言語処理技術の限界です。NLP(Natural Language Processing)技術は確かに発展はしているものの、統計アプローチがベースとなっている以上、例外だらけの我々人間のコミュニケーションを完結するのは難しいのではないか? と考えているからです。

2つ目は、自動翻訳技術が発展すればするほど、英語がハブ言語として重要になっていくからです。世界には多くの言語がある中で、すべての組み合わせ(英語→日本語、イタリア語→フランス語などの言語ごとの組み合わせ)毎に翻訳プログラムを開発していくのは困難です。

簡単なレベルであれば実用レベルに到達している英語単体で見ても、研究開発が始まってから数十年経ったいまでも万能レベルには至っていない。自動翻訳技術の発展は、英語がハブとなる形で進むのが現実的だと考えています」


──宮澤 「最後に、自動翻訳の性質の観点です。自動翻訳は英語ができる人の能力を拡張させる特徴があると思っています。

自動翻訳技術がどんなに進歩しても、機械が行ったアウトプットに対して機械がそのアウトプットの責任を取るとは思えません。最終的にはやはり人が責任を持つことになると思います。まずは機械が一次訳をする、ということは間違いなく増えると思いますが、英語と日本語の両方をわかる人が最終的にきちんとチェックすることになると思います。

そういう意味でいうと、自動翻訳技術が発展すればするほど、英語ができる人の価値は一層向上すると思います」


株式会社レッジの事業統括。前職はメーカーのユーザビリティエンジニアとして活動。

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