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台風直撃!家屋一部損壊も国の補償対象にした森田知事

まさに、一難去ってまた一難である。

大型で猛烈な台風19号が非常に強い勢力で西日本から東日本へ接近している。12日から13日にかけて首都圏を直撃する見込みで、広範囲での暴風や大雨が予想されており、先月の台風15号では送電線の鉄塔や電柱が倒壊し、大規模な停電被害を巻き起こした千葉県は、前回以上に暴風雨に対して警戒が必要となっている。

台風19号の勢力は、その千葉県に先月、大被害をもたらした台風15号、さらには昨年9月に関西空港などに大きな被害が出た台風21号に匹敵するもの。それだけに気象庁も「命を守るため早めの対策」「早めの避難」と異例の呼びかけをしており、すでにJRや私鉄各線も計画運休の準備に入っている。

大型イベントも続々中止に

bayfmホームページ

このため現在、行われている「ラグビーW杯」はもちろん、千葉県の幕張メッセで予定されていた地元のFMラジオ局「bayfm」の開局30周年イベントやテレビ朝日が開局60周年を記念して予定していた「ドリーム・フェスティバル」にも影響を与えている。

「bayfmは、新しい地図やGLAYなどの出演でリスナー1万人招待の開局記念イベントを予定していましたが、10日には早々と中止を発表しました。千葉県の放送局ですからね。いまだに台風15号の被害が収束していない中では当然の措置です。テレビ朝日は、チケットを含めた処理の問題があるだけに11日の午後5時に発表することになっていますが、現時点では12、13日は中止になったとしても、まだ14日は何とか開催したいと思っているようです。しかし、この時期に台風でイベントの開催が中止されるとは前代未聞のことです」(芸能関係者)。

それにしても、昨年は西日本を中心とした豪雨、さらに次々と接近、上陸する台風で大きな被害が発生したが、今年は、その台風の勢力がパワーアップ、しかも首都圏への直撃だ。単に「台風の当たり年」なんてものでもない。もちろん台風の勢力が年々強まっているのは異常気象によるものだろうが、同時に日本の気圧配置にも大きな変化が起こっていることは間違いない。ある自治体の防災担当者は言う。

「台風15号で千葉県の災害では、多くのメディアやテレビのコメンテーター、それに野党なども森田健作知事の初動対応や責任を追及したり、さらに安倍晋三総理に対しても政府の対応を批判する発言をしていましたが、言うだけなら誰でも言えますからね。全く建設的ではありません。それだけ自然災害への対応は難しい。結果的に誰もが納得する対応はできません。

今回、千葉県が受けた災害は、おそらく誰もが予想できなかっただろうし、それこそAIでも予期できなかったでしょう。結局、こういった非常事態への備えや対応は自分でするしかないのです。県や自治体の対応の悪さを批判しても、その担当者も被災者である可能性がある。そういった意味では、常日頃からインフラも含め長期的な視点に立って対応をしていかないとダメでしょう。ただ、その災害は年々、激甚化しています。今回は千葉県がクローズアップされただけで、もはや他都道府県も他人事ではないはずです」

台風15号で起きた森田健作知事バッシング

共同通信社

確かに、台風15号における千葉県の被害への対応では森田知事が批判されてきた。日頃から森田知事に批判的な市民グループにとっては鬼の首でも取ったような勢いだった。もっとも批判をするなら、どんな些細なことでも重箱の隅をつつくように言うことができるが、今回はなぜそこまで森田知事の責任を問うのか、正直言って疑問に思えてならなかった。「だからタレント知事はダメなんだよ」とでも言いたいのだろうが…。

私が見る限り、台風15号が上陸後、政府が組閣中だったとはいえ森田知事と官邸は緊密に連絡を取っていたし、完全とは言わずとも機能は果たしていた。それに対応が悪かったとも思わない。だから、被災者に対しての補償問題など支援対策も早く進んでいた。

これまでは認められなかった家屋の(屋根など)一部損壊についても国からの補助金が認められるようになったし、その不足部分については県が支援することになったのだ。

全国には自然災害で家屋を失った人も多い。毎年、河川の決壊などで家屋が水浸しになっているニュースは絶えない。しかし、そのほとんどに国や自治体からの補償や支援などはない。それこそ加入している保険で対処する以外ないのが現状だ。

それが今回、千葉県では一部損壊でも国と県からの補償、支援が認められたのである。「台風で浸水したら〝自己負担〟だけど、屋根が飛ばされたら〝補償〟されるのかよ!」とツッコむメディアやテレビのコメンテーターの声がなかったのが不思議だが、どっちにしても千葉県については異例の措置が取られたことには間違いない。これは、紛れもなく森田知事の交渉の結果だろう。

ところが、補償が認められたら今度は「住宅被害が出た多くの自治体では人手が足りず、住人が公的支援を受けるのに必要な罹災(りさい)証明書の発行が遅れている」と言う批判の声を報じる。だが、それは公的資金を受けるのだから仕方のないことだろう。いずれにしてもこれは自然災害である。批判ばかりするのではなく認めるべきところは認め、被災者のモチベーションを上げるような情報を出していくべきだろう。

自分の身は自分で守る

写真AC

ただ、今回の台風19号では千葉県だけではない。東京都や神奈川県も笑ってはいられない(もっとも笑ってはないだろうけど)。都心部でも大雨や高波による浸水被害が予想されるのだ。専門家によると

「暴風による家屋の倒壊や倒木、飛来物による被害も十分に予想されます。特に、都内では建設中の建物も多く、その建設現場で足場が崩れることもあるかもしれません。さらに、千葉県の停電被害では無電柱化の遅さを指摘する声がありましたが、都内でも多くの住宅地では無電柱化は進んでいません。電柱が通常、風速40メートルまでしか耐えられないことが千葉県の大停電で明らかになった今、今回の台風では、都内でも電柱の倒壊は十分に考えられます。そうなると停電はもちろん、交通網の寸断など深刻な被害を引き起こす可能性だって否めません。大停電になった時に、東京電力では作業員不足なんてこともあるんじゃないでしょうか」。

いずれにしても、自然災害は何が起こるか分からない。災害から身を守るのは自分しかないのだが…。

今年は9月と10月に相次いで猛烈な台風が首都圏を直撃することになる。そこで心配になるのは来年の「東京五輪」だ。本当に大丈夫なのか?

「東京五輪」は、オリンピックとパラリンピックが7月から9月にかけて開催される。現在は〝猛暑〟に対しての対策に追われているが、一方では台風の直撃も避けられそうにないことが分かった。また一つ大きな問題が増えたことになる。

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