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吉野彰氏 ノーベル化学賞受賞

スウェーデンの王立科学アカデミーは、昨日9日、2019年のノーベル化学賞を、旭化成名誉フェローで名城大学教授の吉野彰氏(71)など3氏に授与すると発表しました。

嬉しいことです!共同受賞したのは、米テキサス大オースティン校のジョン・グッドイナフ教授(91)と、ニューヨーク州立大のマイケル・スタンリー・ウィッティンガム特別教授(77)です。

91歳は、ノーベル各賞を通じて最高齢受賞だそうです。

ウィッテンガム氏は、リチウムを利用する電池の開発に早い段階から着手。

グットイナフ氏がコバルト酸リチウムを正極に使い大きな電圧を得ることに成功。

吉野氏がこの正極をベースに、特殊な炭素材料を負極として組み合わせ電池の基本構成を確立した、ということです。

リチウムイオン電池は、小型軽量で、充電して繰り返し使える2次電池で、パソコン、スマートフォンに広く使われるほか、電気自動車(EV)や蓄電システムへの組み込み、小惑星はやぶさ2や国際宇宙ステーションにも搭載され、幅広く使われています。

電源を石炭や石油などの化石燃料から太陽光や風力などの再生可能エネルギーに転換する一方、発電量 の不安定さを補うため、電気を電池にして使うことから、温室効果ガス排出の削減戦略に電池が有用だとされていて、今の時代にあったものだと思います。

日本人のノーベル賞受賞は27人目で、昨年の医学生理学賞を受賞した本庶京都大特別教授に続く快挙です。

化学賞は、2010年の鈴木北海道大名誉教授と根岸米バデュー大名誉特別教授以来8人目です。

ノーベル賞の受賞というと、学者のイメージが強いですが、今回の吉野氏は旭化成、これまでも島津製作所の田中耕一氏、青色発光ダイオードの中村修二氏も企業人で、改めて企業の研究も日本の科学技術力を支えている、高い実力を示した、といわれています。

吉野氏は、受賞後のインタビューで、必要なのは「やわらかさと執着心」と語っています。

柔軟な考え方とあきらめない心が必要、ということです。

ノーベル賞受賞は、とても喜ばしいことですが、受賞のたびに語られているのは、今受賞している人たちは、 科学研究が大事にされていた30~40年前の研究成果であり、現在は、科学研究の予算は少なくなり、政府が主導する成果がすぐに表れる研究に、「選択と集中」の名の下に巨額の予算が割り当てられていて、地道な努力の積み重ねができにくい状況だということです。

受賞を機会に、もっと地道な研究が重視されるよう願っています。

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