- 2019年10月10日 09:25
【プラスチックに対する逆風】
プラスチックごみへの反発からペットボトルを避けて水道(ウォーターボトル)を持ち歩くことがファッションとなり、Pradaなど高級ブランドも水筒の市場に参入しているそうです。
プラごみの象徴のストローについてもTiffanyが代替として金属製を出していて、中国メーカーが急速にプラスチックから紙製の製造に切り替えているなど、プラスチックをめぐる報道が相次いでいます。
WSJはThe Latest Eco-Friendly Status Symbol? Water Bottles(最近のエコな象徴は水筒か)の中で、市場調査会社の米NPDによると去年6月からことし6月までにアメリカで販売された水筒は1億500万本でアメリカの全人口の3人に1人が持っている計算だとしています。
今や、こどものころ手放せなかったぬいぐるみのようにまるで“大人のウサギちゃん”だと指摘。
アタッシェケースやブランドバッグのようなステータスにもなっていて、高級水筒メーカ-のS’wellやBKRが流行し、セレブのReese Witherspoon、Jonah Hill, Hydro Flask、Jennifer Garnerなどが常に持ち歩いているということとです。ここにきてPradaやSupremeなども高級な水筒を出しているとしています。
この流行のきっかけは意外にも2008年の金融危機(日本で言うところのリーマンショック)だそうです。節約のため自宅で食べるようになった若い人たちがその流れで健康のために水を飲むようになり、さらに使い捨てプラスチックに対する批判を背景に若者の間で持続性への懸念が広がったとしています。
水筒は「2019年を代表するステータスシンボルだ」と締めくくっています。
New York TimesのDo You Really Need a Straw With That?(そのストロー、本当に必要ですか?)の中で、アメリカではシアトル市や首都ワシントンなどに続き、ニューヨーク市が使い捨てのプラスチック製ストローの禁止に向けて準備中だとしています。
Tiffanyは銀製や金製のストローをデザインして、価格は250ドルから425ドルだということです。アメリカ国内で紙ストローを製造する企業も増えていると紹介しています。
FTはChina’s king of plastic straws creates new empire built on paper(中国のプラ製ストロー王、紙を用いて新たな帝国)の中で、世界最大手で100億本のプラスチック製ストローを生産する中国のSotonがプラスチックに対する国際的な反発を受けて、紙製ストローに切り替えていると報じています。
イギリスのスターバックスにも採用されていて、2年前は全体の10%に過ぎなかった紙製ストローが今では45%だということです。生産コストは上がったものの、高く販売でき利益が上がったそうです。
NPRは英蘭の日用品メーカーのUnileverが2025年までに非リサイクルのプラスチック容器を2018年の年間70万トンから半分に減らす計画を発表したと伝えています。レフィルやリユースできる容器を使うことでまずは10万トンを減らしたいとしています。
この理由として、ユニリーバのCEOはBBCのインタビューで、ミレニアル世代やジェネレーションZと呼ばれる若者が「目的と持続性(purpose and sustainability)」に関心があるからと答えています。
また、「企業の行動によってそのブランドを買うかどうかを決める」として、若者の消費行動に突き上げられる形で使い捨てプラスチックの使用を削減する考えを示しました。



