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ホワイトハウス、弾劾調査への協力拒否 「憲法上無効」と主張

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Getty Images

米ホワイトハウスは8日、ドナルド・トランプ大統領が政敵に対する汚職捜査をウクライナ政府に要請した問題で、野党・民主党が進めている弾劾調査への協力を拒否すると明らかにした。

ホワイトハウスは民主党幹部に宛てた書簡で、弾劾調査には「根拠がなく」「憲法上無効」だと主張した。

連邦下院で多数を占める民主党は、トランプ氏がジョー・バイデン前副大統領の不祥事を探り出すために、4億ドル分の軍事援助の停止をちらつかせてウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領に圧力をかけたとして、9月24日に正式な弾劾調査を開始した。

バイデン氏は、来年の大統領選挙で民主党候補になる可能性が有力視されている。

書簡公表の数時間前、トランプ政権はゴードン・ソンドランド駐欧州連合(EU)大使の下院証言を拒否した。

書簡の内容

8ページにおよぶ書簡は、弾劾調査を進める民主党幹部のナンシー・ペロシ下院議長やアダム・シフ下院情報委員長(民主党)、イライジャ・カミングス下院監視・政府改革委員長、エリオット・エンゲル下院外交委員長に宛てたもの。

この中で、ホワイトハウスのパット・シポローニ顧問は、採決なしに開始された弾劾調査は「基本的公平性や憲法上義務付けられている適正手続きに違反している」とし、ペロシ氏らを非難した。さらに、2016年の大統領選挙結果を覆そうとしているとしている。

「大統領としてのアメリカ国民への義務を果たすために、トランプ大統領とトランプ政権はこうした状況下において、党派的で違憲な弾劾調査に参加することはできない」

ホワイトハウスは、「憲法と法の支配に反する偽りのプロセスである、違法な『弾劾調査』について、ホワイトハウスからナンシー・ペロシ氏や民主党幹部への完全回答を読んで欲しい」とツイートした。


<関連記事>

証言拒否で「深く失望」

シポローニ氏の書簡が公表される数時間前、ホワイトハウスは、ソンドランド駐EU大使の下院証言を拒否した。

ソンドランド氏をめぐっては、バイデン氏を捜査するようウクライナ側へ圧力をかけたことに言及したテキストメッセージの内容が、3日に明らかになった。

ソンドランド氏を弁護するロバート・ラスキン氏は声明で、下院証言の準備のためにベルギー・ブリュッセルからワシントンへ移動したソンドランド氏は「深く失望」していると述べた。

「ソンドランド大使は、自分は常にアメリカの利益を最優先に行動していたと、強く信じている。そして、委員会からの質問に対して完全に正直に回答するために待機している」

トランプ氏は、「僕は喜んで、本当に良い人物で、素晴らしいアメリカ人であるソンドランド大使を証言に出席させたい。しかし残念なことに、共和党の権利が奪われ、真実を世間に公表することが認められない、完全に危険ないかさま裁判で証言するはめになるだろう」とツイートした。


一方、シフ下院情報委員長は記者団に対し、ソンドランド氏のテキストメッセージあるいはメールはウクライナ疑惑と「非常に関連性があり」、弾劾調査するに値すると主張。こうしたやり取りについて国務省へ報告したと述べた。しかし、国務省は大使らの証言を拒否した。

「証言の拒否や、関連文書の提出拒否について、我々はいまも、議会の憲法上の役割に対する妨害行為を証明する有力な追加証拠になると考えている」

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