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韓国歴史教科書 慰安婦、徴用工問題についての記述内容は?

韓国の教科書を読んでみると…

 日韓外交でたびたび火種となるのが両国の歴史認識の相違だが、その根源を探るため、韓国の最新歴史教科書を見ていこう。

 日韓関係悪化の要因の一つになった慰安婦問題の記述はどうか。中学の教科書『歴史』(志学社)には、「癒えない傷、日本軍『慰安婦』の記憶」と題されたコラムが掲載されている。

〈日帝は数多くの韓国女性を慰安婦として強制的に連れて行き非人間的な奴隷生活を強要する、倫理に反する犯罪をした。生き残った女性たちはひどい記憶で生涯を苦痛の中で過ごしている。(中略)日本は現在でも真相解明や責任者処罰等を要求する慰安婦たちの要求を聞き入れず、国際社会の非難を浴びている〉

 日韓外交のもうひとつの火種となった徴用工問題についてはこうある。

〈日帝統治時代、70万人の朝鮮人が強制的に日本に連行された。初期は自由募集だったが、徐々に強制的な動員になっていった。軍隊、行政が関与した〉(『高等学校 韓国史』東亜出版)

 いずれも日本側は軍による強制連行を否定しているが、それについての言及はない。韓国の教科書事情に精通する韓国人作家の崔碩栄氏が解説する。

「軍による強制性を含め、日韓双方の主張が対立する歴史問題は、基本的に韓国側の主張のみ記載される。両論併記されることはありません」

 前出の中学『歴史』では、日本の植民地統治下の皇民化政策の解説で、〈日本式姓名の強要〉と題したコラムを掲載し、創氏改名を拒んだ場合の罰則について説明する。

〈日本式に姓名を変えない子供は各級学校の入学と進学を拒否する/児童たちを理由なく叱責・虐待し、児童たちの懇願で父母たちが日本式に姓名を変えるよう強制する/日本式に姓名を直さない人間は総督府関係機関に一切採用せず、現職も解く措置をする〉

 それぞれの教育の土台の違いを知ることこそが、相互理解の第一歩になり得る。

※週刊ポスト2019年10月18・25日号

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