- 2019年10月08日 11:50
グレタのスピーチに表層的に反応する日本人
科学者の声を聞けというのがグレタ・トゥーンベリーの主張です。
先日の国連でのスピーチの影響で、日本でも彼女のことがバラエティー番組などでも取り上げられるくらいに認知されるようになりました。
しかし、報道は彼女の感情的になっているところを全面に押し出しています。それもあってか、彼女が感情的になっているところだけに反応してる人が多く見られます。
トゥンベリさんの話題に対して、Yahooニュースに素晴らしいコメントがあった。
特に、彼女の中では「自分以外の誰かの責任」というのは見事に言い得ていると思う。
どんな社会問題も、その解決には恐ろしく地味でどうでもいい苦労ばかり続く。それを無理矢理飛び越えようとする人間は信用できない。 pic.twitter.com/xz8ZlN8hbS
— 澤田真一@面白ノンフィクション作家 (@tech_sawada) September 24, 2019
いくらグレたがタ注目されてもこの報道のされ方だと、ディッピングポイントもフィードバックループもカーボンバジェットも、結局知られないままでしょう。
実際にTwitterでこんな質問をしてみました。
グレタのこのスピーチで出てきた、以下の気候変動に関する3つの用語を、みなさんどのくらいご存知だったでしょうか?・フィードバックループ結果は以下の通りです。
・カーボンバジェット
・ティピング・ポイント
つまり、多くの私たちが知らないことを彼女が代弁しているわけですから、その内容自体をまず正確に知ることから始めるべきではないでしょうか。そのことなしにリアクションをするのではなくて。反論をするのなら、主張自体への反論をしてはどうでしょうか。グレタのこのスピーチで出てきた、以下の気候変動に関する3つの用語を、みなさんどのくらいご存知だったでしょうか?
・フィードバックループ
・カーボンバジェット
・ティピング・ポイント— 両角達平/スウェーデン8a若者政策の研究者 (@tppay) September 24, 2019
まずはスピーチ全文を読むといいです。主張は昔から変わっていないのですから。
https://www.huffingtonpost.jp/entry/greta-thunberg-un-speech_jp_5d8959e6e4b0938b5932fcb6