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日本のエリートの天敵とは

今週、いろんなところで雑談していると、必ず登場する話題が関電事件である。10/2のブログを書きつつ思ったのは、菓子箱の下の小判、お代官様と越後屋、「お主も悪よのう」のセリフだが、これらもほぼ例外なく話題の小道具として登場した。

そんな吉本新喜劇のお決まりギャグのような話題の中で、唯一に近く光ったコメントがあった。某T弁護士が言うには、「日本の秀才肌のエリートって、高浜町の助役のようなタイプにすごく弱い」と。

高浜町の助役的タイプとは、極端に言えば、「一緒に犯罪をやろうよ」と無理矢理、刃物を握らせるようなタイプである。刃物を握らされる前に、エリート側に何か弱味があったのだろうが、その少しの隙を天才的に見抜き、絡み取るタイプである。反社会的勢力(いわゆる反社)の幹部になれる能力か。

では、日本のエリートが高浜町の助役的タイプに弱いのは何故か。

前提としての事実は、これまでの日本のエリートの出世とは、特定の組織の中での話であり、広く社会一般に通用する出世との関係が薄かったことである。出世してきた組織から放り出されると、エリートといえどもただの人になってしまうことが多い。

このためエリートは、「組織の中で傷つき、落ちこぼれ、あげくは村八分にされ、放り出されるなんてとんでもない、そんな悲劇を味わいたくない」と考える。また、自分が傷つけば、その累が上司にも及ぶ。その上司にゴマをすり、かわいがられて出世してきたのだろうから、上司もろとも傷つけば、二度と浮かび上がれない。

高浜町の助役的タイプにすでに上司が絡み取られていれば、それがエリートの弱味となり、上司のかわいい部下であるエリート自身も絡み取られてしまう。高浜町の助役的タイプから「お前の首が飛ぶかもね」と匂わされれば、それがゴキジェット的なすばらしい効果をもたらす(ゴキジェットの効果は、今年の夏、僕の目の前に現れた4匹目のゴキブリで実証済み)。

菓子箱の下の小判はゴキブリホイホイであり、その受け取りを拒めばゴキジェットが吹き付けられる仕掛けである。「クビになっても、別の会社に迎え入れられるもんね」光線を放ち、ゴキジェットに対抗すれば、それで済むのだけのことなのだが。高浜町の助役的タイプは人殺しまではやらないはずだし。

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