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国の〝補助金〟を欲しがる企画展「表現の不自由展」

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共同通信社

愛知県で開催されている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止に追い込まれた問題が尾を引いている。現在、6日からの再公開を目指して準備をしているというが、文化庁は補助金7800万円を交付しないことを明らかにした。

萩生田光一文科相がその理由を「申告通りではなかった」と強調したことから反発が起き、再び騒動に火がついている。

この企画展は、津田大介氏が芸術監督を務めていたが、今や中止に異議を唱える急先鋒は津田氏より芸術祭実行委員会会長の大村秀章・愛知県知事かもしれない。完全に頭に血が上っている感じだ。

補助金不交付に「明らかな事後検閲」

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「表現の不自由展」を巡っては、トリエンナーレが開催(8月1日)されてから、慰安婦像の展示や、昭和天皇の写真を用いた作品が燃える映像に対して抗議や脅迫が殺到。さらに同展を訪れた河村たかし名古屋市長が「日本人の心を踏みにじるもの」と批判したこともあって、開催からわずか3日で中止に追い込まれた。

追い討ちをかけたのは菅義偉官房長官が「事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と表明したことだった。これによって同展に対しての補助金の見直しが検討され始め、最終的に「交付しない」ことが決まったといわれる。

補助金の交付取り消しについて文化庁の説明は、まず愛知県が補助金をする段階を挙げ「展示会の安全で円滑な運営に支障があると認識していたにも関わらず、必要な事実を申告しなかった」とし、その上で「文化庁として適切な審査を行うことができなかった」。

要するに、本来「申告すべきものを申告しなかった」というわけだが、対してトリエンナーレ側は文化庁の審査を得て、今年4月に「文化資源活用推進事業」に採択されていたはずだと主張。「申告に不備があるなら、そのときに不備を指摘すべきだった。明らかな〝事後検閲〟」と反発している。

当初の予定では、名古屋市は芸術祭の費用として約2億1000万円を負担することになっていたそうで、そのうち約3400万円を閉幕後に支払うことにしていたという。だが、展示物を批判した河村市長は開催中止を訴え、今後の対応については「国との共同歩調」を明言していた。したがって、再開に対しては負担をしない方向に転じることになるだけにトリエンナーレ側にとっては大打撃であることは言うまでもない。

繰り返しにはなるが、確かに、正当に審査を経てきたものを、後になって不備を指摘されたことに対して「納得できない」というトリエンナーレ側の声も理解できなくはないが、改めて審査を行ったら「不備があった」というのももっともらしい説明ではある。だが、ここで論議されるべきは文化庁に限らず「補助金」に対する意識や基準、さらには審査方法がどうなっているのかということになる。

しかし、今回の措置について、トリエンナーレ側が「表現の自由だ!」「検閲だ!」と大騒ぎし、メディアも「異例の対応」と報じているが、本来、国民(住民)の意見が二分しているものに対して公金――補助金を出すのは極力避けるべきだ。しかも、そこに「表現の自由」だ何だと、法律や思想を持ち込まれるとややこしくなる。今回の企画展に対しては8割以上の国民が補助金を出すことに反対しているというデータさえある。

過去に「靖国 YASUKUNI」の補助金が問題に

BLOGOS編集部

過去にこんなこともあった。

文化庁は、今回のような企画展に限らず、予算の範囲内にて補助金を捻出しているが、劇映画や記録映画、アニメーション映画など日本映画についても企画から完成までの製作活動に対して、その経費の一部を「助成金」として日本芸術文化振興会を通じて交付している。

その「助成金」は、応募時の書類に基づき審査するため、提出後変更がないように求める主旨の注意書きを記している。したがって、交付については作品の内容が大きく影響すると言われている。

ところが、申請が通ったとしても、例えば、2008年公開された「靖国 YASUKUNI」などは、一部の国会議員から同作に「助成金」が交付されていたことを疑問視する声が噴出した。その結果、公開を前に映画館に右翼の街宣車がやってくるような事態となり、公開を見合わせる劇場も出てきた。

映画は助成金の交付後での公開だったが、ある意味で今回と似た部分がある。

「補助金」にしても「助成金」にしても、それは国民が納めた「税金」である。にも関わらず、使い道が曖昧になっていることは確かである。

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