
[2日 ロイター] - 日産自動車<7201.T>は不正報酬問題で辞任した西川広人・前社長兼最高経営責任者(CEO)の後任選びを進めており、社内や企業連合(アライアンス)を組むルノー<RENA.PA>などから候補を3人に絞り込んだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
アライアンス会合を翌日に控えた1日、ルノーのスナール会長が候補らにインタビューを行ったという。
うち2人は日産出身者で、山内康裕暫定CEOと関潤専務執行役員で、関係筋によると有力候補とされる。ただ、日産の取締役会とルノーは、ルノー出身で三菱自動車<7211.T>の最高執行責任者(COO)であるアシュワニ・グプタ氏(49)についても検討している。
山内氏と関氏は共にパリでスナール氏と直接面談。グプタ氏とはテレビ会議を通じてインタビューが行われたという。
ルノーは日産株43.4%を保有しており、後任選びに当たり同社の支持は不可欠。ルノーはコメントに応じていない。
関係筋によると、スナール氏は配当支払いに関する日産の能力や意向を問題として指摘。大幅減益による日産の減配を受け、ルノーの2019年利益も1億3000万ユーロ(1億4600万ドル)縮小した。