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関西電力の役員「金の延べ棒」受領に隠された脱税の可能性

関西電力の大飯原発(写真:AP/アフロ)

 関西電力の八木誠会長や岩根茂樹社長ら20人が、福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(故人)から多額の金品を受け取っていたことが明らかになった。

 合計約3億2000万円相当の金品が渡されており、なかには1億円を超える金品を受け取った役員もいる。注目すべきは金品の内容だ。7831万円という半端な額を渡された人もいれば、米ドルで渡された人もいる。さらにスーツ、金杯、金貨、小判、金の延べ棒などが渡されたという。

 10月2日におこなわれた記者会見で、岩根社長が「お菓子なのかと思っていたら、下に金貨があって驚いた」と語ったように、「手土産」と称して頻繁に渡されていた様子がうかがえる。

 ネット上では金の延べ棒に反応して、

《越後屋、お主も悪よのぉ》

《もう何から何まで江戸時代物の悪代官&越後屋的時代劇で笑うしかないw》
 などのコメントが相次いだ。

 それにしても、なぜ金の延べ棒だったのか。

「現金ではなく、あえて金品を渡した背景に、脱税の意図を感じます」とフィナンシャルプランナー坂井武氏が言う。現金だと通帳に記載されることから、税務署に目をつけられやすいが、金品なら入手先がわかりづらいため、財産の動きがごまかしやすいのだ。

 実際、脱税のため、財産を金の延べ棒にして隠す事件は以前から見られる。

 古くは、1993年、金丸信・元自民党総裁が逮捕されたとき、自宅から金の延べ棒が大量に見つかった。2008年には、自宅ロッカーや親族宅などに金の延べ棒615kgを隠したケースが発覚。2011年にも、自宅敷地の土蔵の床下に210kgを隠しているのが見つかった。

 前出・坂井氏によれば、もし脱税していた場合、森山氏個人の財産か会社の財産かで税務上の扱いが変わるという。

「個人の財産を渡した場合は相続税や贈与税が関係します。それに対し、契約の受注を上げるため会社の財産を使ったならば、所得税と法人税の問題になる。岩根社長らが『金品をいったん預かって返せるときに返そう』と話したことを、国がどう判断するかですね」

 関電は、歴代の経営陣の受領についても調査するとしている。森山氏は3月に死去しているが、今後、事態はさらに悪化する可能性もある。闇はどこまで深いのか……。

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