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香港デモ 警官発砲で高校生重体

香港の情勢が、非常に憂慮されます。中国建国から70年の昨日1日、香港で数万人の市民などが無許可のデモを決行し、若者などと警官隊が、各地で激しく衝突しました。

香港警察などによると、警官が九竜半島の衝突で、実弾を発砲し、高校2年の男子生徒(18)が、左胸を撃たれて重体になりました。天安門事件の頃とは違い、多くの映像がメディアやSNSで流され、これによって、警察への非難、若者たちとの衝突が激化することが案じられます。

映像をテレビで見ると、警官は威嚇射撃もせず、高校生にどんどん近づいて至近距離から、通常狙うとされている足ではなく、心臓のある左胸を撃っていることが、よくわかります。「これは、人殺しだ」と市民が怒るのは、もっともです。幸い、高校生から銃弾は取り除かれ、命は助かった、と報じられています。警察は、各地で催涙弾を発射し、多数を拘束しました。

6月からの「逃亡犯条例」改正案を巡って始まった香港のデモで、実弾が使われたのは初めて、ということです。昨日は、4ヶ所で、実弾6発が発射された、とのこと。香港警察は、九竜半島での実弾の発射について「警官の身を守るためだった」と述べていますが、映像からしても、どんどん高校生に近づいての発砲は、そうは見えません。

昨日1日は、中国の建国70周年で、中国から、何としてもデモを抑えろ、発砲を許可する、と言われていた、とも報じられています。昨日の国慶節で演説した習近平国家主席は「いかなる勢力も偉大な祖国の地位を揺るがすことはできない」とし、対立する米国を念頭に一歩も引かない姿勢を内外に示した、とのこと。軍事費を増やし、昨年は5%増の推定2500億ドルで、米国に次ぐ2位になっています。

しかし、香港を見ても、力でねじ伏せるやり方に賛同する国は、少ないと思います。香港では、逃亡犯条例は撤回されましたが、中国政府が認めた人しか立候補できない選挙ではなく、普通選挙を求めるなどの5項目の実現を目指して、デモは広がり続けています。

今日も、発砲された高校生の学校で、生徒たちが授業をボイコットして、警察を批判するなどしています。命をはって抗議している若い人たちの姿に胸が痛みます。何とか、平和裏に解決できるよう、日本をはじめ、国際社会から支援することは、できないのでしょうか。民主主義を守り、人権を守ることは、かくも大変なことなのかと思わされます。

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