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ビジネスの目的は「顧客体験の最高化」。それを忘れなければまだまだチャンスはある - 第98回田村耕太郎氏(中編)

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成長市場の中に身を置くと人間的にも成長できる

みんなの介護 海外から人に来ていただくのと同時に、日本人が国際社会に出ていくための心構えのようなものはありますか?

田村 「日本が良い」「海外が良い」という単純な話ではなく、今、国際社会で何が起こっているかを見極めてから自分が行く道を選んでください。

いろいろな地域の経済的な背景やインフラ整備、テクノロジーの進展状況などを見て、自分ならここで何ができるかを考えるんです。

例えるなら、ファミリーレストランのメニューを全部見てからオーダーをするイメージです。私の娘も日本に来たときはファミリーレストランに連れて行くのですが、メニューをよく見ないでオーダーしてしまって、私が食べているものを見て「そっちのほうが良かった」と後悔したりしています。それでは遅いんです。

私は、海外で活躍できる人材は想像以上に日本にいると思います。そして、そういう人には今、国内でついている値段より高い値段がやりがい付きでついていくでしょう。

成長市場の中に自分の身を置くことは、いろんな意味で素晴らしいことです。人間的にも成長できますし、より多くの人に貢献できることは幸福感を与えてくれます。

みんなの介護 田村さんご自身もシンガポールを拠点に、アジアが成長していく様を間近で見ていますね。日本人が成長市場で活躍するためには何が必要でしょうか?

田村 海外に行くなら言葉の習得は必須ですね。他国語を学ぶことは他文化を理解することにつながりますから、一番良いのです。

海外では自分がマイノリティになります。差別などつらい思いをすることもあるでしょう。そういう経験をすると、日本に来ている外国人に対してもやさしくなって、助けてあげなきゃという気にもなります。

みんなの介護 経済が停滞する日本に代わって台頭してきているのが中国ですね。

田村 これからはいい意味でも厳しい意味でも中国の時代でしょうね。中国の経済成長が世界の経済ゲームを変えました。かつて、日本が遣唐使や遣隋使を送って学ばせてもらったことがあるように、お互いに学び合う、新たな日中関係がつくられていくでしょう。

中国に対しては国家資本主義なので警戒感を持たないといけませんが、中国に対するリスペクトは大切ですし、実は、中国も日本の助けを必要としています。日中や米中の国家同士の緊張感は気をつけないといけませんが、あれだけ巨大な隣接する市場ですから、何らかの形で友好なビジネス関係も築くべきだと思います。

みんなの介護 同じアジアとは言え、文化も大きく違う中国人とどうすれば友好な関係を築くことができるのでしょうか?

田村 まず、「中国人」とは誰でしょうか。10億人以上もいるんですから、良い人も悪い人もいます。ステレオタイプ化せずに良い人とだけ付き合えば良いと思います。だって1億人しかいない日本人にもひどい人がいますよね(笑)。

農林水産業はもちろん製造業もサービス業も、中国人はじめアジア諸国との関係がないと、日本のビジネスは立ち行かなくなります。

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