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新聞の販売員にちょっとイヤミを言ってみた

ウチに来るお客さんにタクシーの運転手をやっている人がいるのですが、その人の話によると「前日までは街に人いなくてガラガラだったのに9月30日だけはスーパーのレジの前とか大行列だった」とのことです。普段から街をウロウロして自分の客と噂話をしているタクシーの運転手の話ですから、信ぴょう性は高いでしょう。多分29日までは「10月1日から増税。特に買うものないし節約志向で無駄遣いを控えるために買い物には行かないでおこう」と思っていた人々も、いざ増税前日となりますと不安になり、とにかく買いだめしておこうと一斉に動き出した模様です。

なにせウチみたいな店まで30日当日はこの一年の平均来客数の数倍もお客さん来ましたから。ただ、あくまで街に買い物に来たついでにウチの用事も済ませようと思っただけだと思いますけど。テレビなんかもそうした駆け込み需要の様をガンガン夜のニュースで流してましたしね。ただ、ウチの場合その前3日ほどは普段以上にお客さん少ない開店休業状態でしたし、今日も平均より少な目ですけどね。テレビで取材されていた、在庫を積んでも積んでも端から売り切れて言って「うれしい悲鳴」と言っていたスーパーなんかどうなんでしょ。

なお、先の運転手さんの話ですが、やはり勘違いしてか、食料品をかなり大量に買い込んでいた人も多かったようです。わたしは強く反対していたのですが、残念ながら「低減税率」という名のもとの複数税率制は実施が始まってしまい、店で購入する食品は原則その対象なので今回に関して言えば増税されないんですけどね。多分外食は対象外、という割り振り方を見る限り政府や経産省としては本当は食料品の税率はむしろ高い方に揃えたかったんだと思います(そうでないと税収が増えない)が、こうしたスーパーの買占めのような混乱を避けるために税率据え置きにしたんでしょう。あとでどうなるかが恐ろしいです。

今日になってもテレビのニュースの話題の何割かは消費税のこと、一部店舗でキャッシュレス決済やポイント還元などがあって「むしろ増税前よりお得になる」みたいなことを平気で言っていたアナウンサーもいましたが、これらの措置は時限措置ですからね。一年足らずくらいで終わっちゃうので気づいたらもう使えなくなっていた、なものですからそれをお得と考えるのは注意しなければなりません。

その一方で同じ「低減税率」対象なのに最小限度に一言触れるだけで全くニュースで論議されないのが購読新聞であります。食料品はともかくなんで新聞が税率据え置きになったのか? は大いに疑問に思う人が多いと思いますが、民放は新聞のグループの一部なので、自社グループとしてはあまり大きな話題になってほしくない、多少なりとも「新聞は特別扱いされすぎてるよなぁ」と思っているから触れないんでしょう。

そういえば、低減税率導入が国会で議論されたとき、食料品に関してはかなり揉めた様子が連日報道され、混乱の中低減税率が決まった・・・と比べるとえらくあっさり新聞購読の低減税率対象も決まった、とも付け加えられたので「なんで新聞だけ議論なしの税率据え置きなのよ」と不思議に思いましたが、今考えると触れたくないから国会での議論に関係なく大きく取りあげなかっただけの話なんでしょうね。国会中継とかわたしも見ていたわけではないし、ざすがに議論全くなし、はなかったでしょう。

生活必需品だから、と言えばどう考えても新聞より水道や電気と言った公共物の方が優先度が高い(ガスは最近ない家も多いので必需品からは脱落か)のにそれらの使用量は増税で新聞は据え置きは、やはり納得いかない話です。まぁ邪推をすれば増税に関して悪い報道をさせないために新聞に恩を売って口を封じた・・・ってところでしょうけどね。だから将来的に行政や政府の思惑に従って明確な線引きのない増税や据え置きが行われ、不平等になることを恐れているんです。すでに新聞という前例はできましたし、なにより消費税前の間接税が物品税だった時代に日本は不平等な思惑一つの税率調整をやってる国なんですから。

まぁそう悪い面ばかり考えずに新聞が必需品かどうかを考えてみます。新聞はともかくとして、新聞社のもつ取材力と情報は間違いなく必需品です。「ネットがあれば情報は得られる」と言ってみても、その大本は新聞が調べてきた情報であるケースがほとんどで、ネットはそれを転載しているにすぎません(場合によっては恣意的な切り張りが行われることも)。仮に新聞社の大半が撤退したら、代わりに誰が調べるというのでしょうか。

良くてネットメディアの大半が有料になって、無料で調べることもできなくなるのがオチです。そういう意味では新聞が特別扱いされるのも分からなくはないのですが、それなら税率据え置きが紙の購読の時のみで売店やコンビニでの小売りや電子版が増税対象なのは筋が通りません。結局宅配が主力の大新聞を思惑アリで贔屓しているだけ、とみるしかないです。全部増税対象になったら、新聞の購読をやめて必要な時だけ買う、半ば無理やり夕刊セット契約させられている家庭では夕刊だけでもやめる、そういう見直しが続出するのは目に見えていますからね。

ただ、個人的に一般人に全国紙はムダが多く、購読はしなくてもいいな、と思ってます。一般人に必要なのはむしろ地方紙。一昨年父が他界したとき、地方紙のおくやみ欄に広告を掲載しただけだったのに大勢の、かなり疎遠となった人まで遠路はるばるお通夜に駆けつけてくれた時には新聞の力を見せつけられました。それ以前はあまり意識しなかったのですが、それ以降は「新聞はおくやみ欄をチェックするためのものだ。そのためにこそ地方紙はある」と考えて地方紙を取り、一応毎日おくやみ欄をチェックしています。

ちなみにおくやみ欄のそばには「うぶ声」欄があって名前の届け出があった新生児の名が書かれているのですが・・・。3人に1人はフリガナ無しじゃ読めない・・・。わたしは「名前が変」と言われ、小中学校時代9年間いじめられ続けた経験があるのですが、今の子の名前と比べれば平凡もいいところですわ。今この名前で生まれていたら少なくとも名前がキッカケでいじめられることは無かったんだろうなぁ・・・(遠い目)。

それを考えてもやっぱり新聞の購読だけ税率据え置き、は納得できないのですわ。だから、25日ごろ、おそらくアチラとしては締め日に集金が来て「新聞は値上げしませんから安心して購読を継続してください」と言われたとき、つい「新聞だけ据え置きだってねえ。なに? なにか悪い取引でもしたの?」ってイヤミ言っちゃいました。あちらは「いや~ウチはともかく大きいところの上は何かやってるかも知れないですね」と苦笑いしながら即返してきました。当然ながらただの販売店の店員、まして地方紙の人が事情を知っているわけはないですし、上に少しでも声が届く可能性もゼロですが、それでも贔屓されている相手には、将来おそらくしわ寄せを受ける身としてはイヤミの一つも言わずにはいられなかったんですよ。

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