- 2019年09月30日 11:15
小学生女子の"綺麗すぎるノート"が危険なワケ
2/2「×がたくさんついても大丈夫」と教える
もしお子さんがキレイなノートをつくることを勉強だと思っているなら、そうでないことを教えてあげることから始めます。「自分が書いた式は消さないでおこうね」「試行錯誤することが勉強なんだよ」「『×』がたくさんついていても大丈夫だよ」と、本人のNGと思っていることをすべて裏返してあげる必要があります。そうやって正しい勉強のやり方を教えてあげましょう。
一方、丁寧に書ける女の子だからこそ、有効なこともあります。よく「女の子は算数が苦手」と言われることがあります。また、一度苦手意識を持ってしまうと、そこからなかなか抜け出すことができないのは女の子の特徴です。しかし、男の子についての記事でもお伝えしている通り、算数はどの分野でも考え方を理解し、解き方を知り、演習を積めば得点につながる科目です。そのプロセスに男女差はありません。
むしろ、算数は図や式をきちんと書くプロセスが非常に大切なため、その手間を惜しまずにやる女の子は伸びやすいというメリットもあります。図や式を書くのを面倒くさがったり、字が汚かったり線が乱雑すぎて、自分が書いた数字を読み間違うことは男女問わずありますが、男の子と女の子の雑さはレベルが違います。男の子のような目立った伸びはあまり見られませんが、コツコツと続けることで確実に算数の底力をつけることができるのは女の子なのです。
算数が苦手だと理科も苦手と思い込む
女の子は「理科が苦手」という声もよく聞きます。特に計算の絡む「物理」「化学」に苦手意識を持つ子は多いですね。算数に対する苦手意識を持つのと同じです。「私は算数が苦手」→「だから、計算が必要な物理もできない」という図式から、グラフを見ただけで拒絶反応を示す子もいます。でも、これらの分野は算数同様に原理原則を理解できればすべて応用できるため、実は克服しやすいのです。
一方、「生物」や「地学」はほぼ暗記科目です。「物理」や「化学」のように原理原則を理解する必要はなく、知識を覚えるだけである程度は得点につながります。ただ、中学受験で大変なのはその量が膨大だということです。
でも、コツコツ取り組むことができる女の子はそれをあまり苦に感じません。逆に男の子は、「物理」と「化学」は得意だけれど、「生物」と「地学」はまったくお手上げというケースも。自分にとって興味のないことをコツコツ覚えるのにまったく魅力を感じないからです。
「コツコツ」を生かすと女の子は伸びる

くり返しになりますが、算数であれ理科であれ、男女で能力の差はありません。むしろ、コツコツと取り組むことができる女の子の方が、安定的に点が取れるとも言えます。
ただし、暗記の取り組み方にも注意が必要です。ノートをキレイに書きたがる子は、テキストを見て、それを写して、カラーペンでかわいく仕上げることに情熱をささげてしまいがち。書いて覚えることを否定はしませんが、そこに「キレイさ」や「かわいらしさ」は必要ありません。書いて覚えるのであれば、なぜこの植物はこのグループに属するのかなどポイントを押さえながら、どう書けば自分が覚えやすいかと常に工夫をすることが大切です。
女の子を伸ばすポイントは、女の子の特性である「コツコツ」を生かすことと、教科に対する苦手意識を持たせないことです。
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安浪 京子(やすなみ・きょうこ)
算数教育家・中学受験専門カウンセラー
株式会社アートオブエデュケーション代表取締役。関西、関東の中学受験専門大手進学塾で算数講師を担当。プロ家庭教師歴約20年。中学受験のプロ家庭教師として、きめ細かい算数指導とメンタルフォローをモットーに、毎年多数の合格者を輩出している。中学受験親向けのセミナーも多数開催。新著に『中学受験 男の子を伸ばす親の習慣』『中学受験 女の子を伸ばす親の習慣』(共に青春出版社)
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(算数教育家・中学受験専門カウンセラー 安浪 京子 構成=石渡真由美)
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