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儒教が根付いた国の悲劇

■行き過ぎた儒教文化が招いた悲劇


 どこの国でも「目上の人を敬わなければいけない」という文化がある。それは、どの国でも暗黙の了解事項として広く受け入れられている思想でもある。
 この年上を敬う文化は、多くの人間が同じ社会で軋轢を生まずに生活していく上で非常に重要な考えであることは間違いない。しかし、儒教的な文化が根強く残る国では、この考え方が行き過ぎて、逆に軋轢を生んでしまうことがある。

 例えば、儒教国として有名な中国や韓国などは、たとえ間違ったことをしても目上の者は目下の者に謝罪する必要は無いという行き過ぎた考えに支配されている傾向がある。このことは、最近の日韓問題を見ても明らかだと思う。

 目上(韓国)の者が明らかに間違っていたとしても、目下(日本)の者には絶対に謝ってはいけない。そういう考えが当然の文化として根付いているため、どんな正論も通用しない。正しいか間違っているかよりも、目下の者には謝罪しないということが正しい行為だという行き過ぎた儒教文化が招いた悲劇を我々は目の当たりにしているのかもしれない。
 そこに反日教育が加わると、もはやその洗脳を解くのは至難の業となる。文化としての儒教教育と、思想としての反日教育というものが相乗効果となり大きな障害となってしまう。

■日本にもある儒教文化


 儒教と言えば、日本にも少し変わった文化がある。
 普通の先進国では会社という組織の中での序列(社長・部長・課長・社員など)というものはあるが、会社の外に出てもその肩書きが100%そのまま生きているのは日本ぐらいかもしれない。

 会社を退職した上司に対しても、「○○さん」と呼ぶのではなく、「○○部長」とか「○○課長」と呼ぶことが当たり前となっている日本では、会社の序列が一生涯の序列となってしまう。それが悪いことだとは言えないが、意識するしないに拘らず、「年上は永遠に年下よりも偉い」という儒教的な考えが根付いていることになる。

 しかし、会社の先輩と後輩は、仕事の技能や知識では先輩の方が後輩よりも勝っていたとしても、生活面での趣味や特技では先輩よりも後輩の方が経験豊富な場合は多々ある。仕事については教える側と教えられる側が固定されていたとしても、生活面ではその立場が逆転してしまうことがある。
 そういう場合は、如何に年上であろうとも、年下に教えを乞うケースもあって然るべきだと思うのだが、あまりそういう話は聞かない。先輩が後輩に対して「○○さん、これを教えてください」などということは先輩として恥ずかしいという文化が根付いている。異業種間や他社間では年齢は関係なくなるが、同じ会社内での上下関係だけは絶対となっている。これも、ある意味、儒教的な文化だと言えるのかもしれない。

■なぜ「年を取ると他人の話を聞かなくなる」のか?


 例えば同じ会社内に、ある種の専門書を年間に100冊読む後輩と全く読まない先輩がいたとすれば、その専門分野における知識量においては圧倒的に後輩の方が勝っているはずであり、先輩が後輩よりも勝っているとは限らない。
 そんな場合でも、年上は年下よりも絶対的に偉く、頭(こうべ)を垂れて教えを乞うことは許されないということであれば、行き過ぎた儒教文化と言うしかない。

 よく日本では、「年を取ると他人の話を聞かなくなる」と言われることがある。それも結局のところ、儒教的な価値観のせいではないか?と思うことがある。年寄りが「自分は年下の話など聞く必要はない」と思っていると、自分自身が年々、年を取る度に話を聞く相手がいなくなってしまうという単純な理屈なのかもしれない。

 目上(年上)の人が目下(年下)の人の話を素直に聞くという姿勢は、韓国だけでなく日本でも重要なことだと思う。

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