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小泉進次郎環境大臣に科学的知見がなさそうな件〜大丈夫、石原親子とか小池都知事とか歴代環境大臣もひどかった

さて小泉進次郎氏の評判が芳しくないようです。

まず9月17日の会見で『原発事故の除染廃棄物に関する最終処分場の検討』についてのコメントです。

取材陣から具体的な解決策を問われた進次郎氏は「私の中で30年後を考えた時、30年後の自分は何歳かなと発災直後から考えていました」といった具体性のないコメントで応答。これがネット上で「単なるポエム」だとして炎上しました。

次に、ニューヨークの国連本部で開かれた環境関連の会合で「政治にはさまざまな問題があって時に退屈だが、気候変動のような大きな問題への取り組みは、楽しく、かっこよく、そしてセクシーでもあるべきだ」と発言いたしました。

日本人政治家が英語でこのような独特の表現を使うことが珍しかったこともあり、ロイター通信が世界に打電し世界中にセクシー発言が広まりましたが、またしても具体的政策のないこのセクシー発言に、ネット上で物議をかもすようになったわけです。

さらにセクシー発言のあとの会見で、突っ込んだ質問にたじろぐシーンもありました。

記者から「石炭は温暖化の大きな原因だが、脱石炭火力に向けて今後どうする?」と質問された小泉氏。即座に「減らす」と答えたが、記者から「どのように?」と具体策を尋ねられると答えに詰まり、6秒間の沈黙後、出てきたのは「私は大臣に先週なったばかり。同僚、環境省スタッフと話し合っている」と苦しいコメント。

環境大臣としてその資質が問われるような具体的ではないある意味「空虚」なコメントが続いているのであります。

今までの無役の議員ならば評論家のような発言も有りだったのでしょうが、大臣という立場ではやはり具体的政策に基づく責任ある発言が求められるわけで、わずか就任10日での勉強不足は当然であり同情は禁じ得ませんが、なまじ弁が立つだけにその発言の中身のなさが際立ってしまうのでしょう。

環境省のホームページによれば、環境省は「大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代社会の在り方そのものを持続可能なものへと変革」するため、「政府全体の環境政策を積極的にリード」していると記されています。

環境省のご案内
環境省:Ministry of the Environment

今日の環境問題は、国民の日常生活や通常の事業活動から生ずる過大な環境負荷が原因となっており、その解決には、大量生産・大量消費・大量廃棄型の現代社会の在り方そのものを持続可能なものへと変革していかなければなりません。
こうした変革を具体化するため、環境省は、
(1)廃棄物対策、公害規制、自然環境保全、野生動植物保護などを自ら一元的に実施するとともに、
(2)地球温暖化、オゾン層保護、リサイクル、化学物質、海洋汚染防止、森林・緑地・河川・湖沼の保全、環境影響評価、放射性物質の監視測定などの対策を他の府省と共同して行い、
(3)環境基本計画などを通じ政府全体の環境政策を積極的にリードしています。

https://www.env.go.jp/annai/index.html

うむ、廃棄物対策、公害規制、自然環境保全、野生動植物保護、地球温暖化、オゾン層保護、リサイクル、化学物質、海洋汚染防止、森林・緑地・河川・湖沼の保全、環境影響評価、放射性物質の監視測定、こうして列挙してみますと、環境大臣の守備範囲は実に多岐にわたっております。

多岐にわたっているだけでなく、それぞれ専門的な知識がそれも科学的な知識が必要です。

ここからは木走の個人的な意見です。

おそらく学生時代理科系の科目は得意ではなかったであろうと推察される小泉進次郎氏にとって環境大臣という職は、真面目にこなすには少々荷が重い職務だと思われます。

まずもって国会答弁などでも、官僚の用意したペーパーをほぼそのまま答弁するしかなかった歴代の大半の環境大臣と同様の対応になってしまうのではないでしょうか。

でも大丈夫です。

この国では環境行政は軽んずられており、71年に環境庁が発足して以来、39人の環境庁長官、01年に環境省になり小泉進次郎氏が27人目の環境大臣です。

敬称無しで列挙すると、

長官時代が、
山中貞則、大石武一、小山長規、三木武夫、毛利松平、小沢辰男、丸茂重貞、石原慎太郎、山田久就、上村千一郎、土屋義彦、鯨岡兵輔、原文兵衛、梶木又三、上田稔、石本茂、森美秀、稲村利幸、堀内俊夫、青木正久、山崎竜男、森山眞弓、志賀節、北川石松、愛知和男、中村正三郎、林大幹、広中和歌子、浜四津敏子、桜井新、宮下創平、大島理森、岩垂寿喜男、石井道子、大木浩、真鍋賢二、清水嘉与子、川口順子。

大臣時代が、
川口順子、大木浩、鈴木俊一、小池百合子、若林正俊、鴨下一郎、斉藤鉄夫、小沢鋭仁、松本龍、江田五月、細野豪志、長浜博行、石原伸晃、望月義夫、丸川珠代、山本公一、中川雅治、原田義昭、小泉進次郎。

ご覧の65名の環境大臣(環境庁長官)の中で、後に内閣総理大臣に就任するのは、72年に就任した第四代長官だった三木武夫ただ一人です、札幌オリンピックの年のことですね、47年前です。

つまり日本の環境大臣は、過去を見る限り大臣の中では非常に軽いポジションであり出世が見込めない窓際族的閑職扱いなのでした。

ですから環境行政に通じた大臣は過去においてはほぼ皆無だったといっても過言ではないでしょう。

例えば有名どころでは、石原慎太郎・石原伸晃の親子とか、小池百合子現都知事とかおわしますが、どの方もお世辞にも環境行政に科学的知見を有しているとは言えますまい。

石原慎太郎氏は長官時代、水俣病患者に対し「IQの低い人が書いたような字だ」「ニセ患者もいる。」「患者団体が政治組織に利用されている。」と失言を連発、患者に土下座して謝罪するはめに陥りました。

息子のほうも、14年、環境大臣として官邸にて記者団に対し、東京電力の福島第一原発事故に関する除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設建設について「最後は 金目 (かねめ) でしょ」と発言します。

これは難航する福島側との交渉は最終的に交付金など金銭で解決するとの見方を示したわけですが、石原伸晃氏の言い方があまりにも配慮を欠いたもので福島側からの猛烈な抗議を受け謝罪に追い込まれます。

小池百合子現都知事といえば、思い出すのは豊洲市場移転問題への「迷走」対応でした。

「安全より安心が重要」と移転問題を長引かせたのは記憶に新しいです。

「安全基準」と飲用にできる「環境基準」を混同し、合理的ではない安全基準以上の無理難題を求め、「安心」という感覚的なものを重視し科学的な「安全」を軽視してしまったのです、

もっと科学的な知見を使えば時間の浪費は避けられたはずでした。

まあ歴代環境大臣の科学的知見など総じてこんなものなのです。

まとめます。

小泉進次郎環境大臣も科学的知見などなくても大丈夫なのです。

十分つとまります。

官僚の用意したペーパーをほぼそのまま答弁すればよろしい。

そして、将来は総理大臣は諦めて、都知事を目指すのです。

石原慎太郎氏や小池百合子氏のようにです。

都知事は科学的知見などなくても十分に務まるらしいですから。

しかし、この国の環境行政はこんなんでよろしいのでしょうか?

ふう。


(木走まさみず)

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