記事

地球温暖化における「真実」と「仮説」

■地球温暖化説は「仮説」


 米下院委員会の公聴会にて、米国滞在中の少女グレタ・トゥンベリ氏が地球温暖化に警鐘を鳴らす目的で、以下のように訴えたらしい。

 「科学者の声を聞き、科学に基づいて団結し行動してほしい

 二酸化炭素による地球温暖化が、本当に科学的に100%間違いのない真実であるのならば、彼女の言っていることは正論かもしれないが、残念ながら、現段階では地球温暖化説は“仮説”の域を出ていない。
 トランプ大統領も地球温暖化には否定的な意見を述べているが、実際に地球温暖化に否定的な考えを持っている科学者は数多い。中には、単なる偽善的な目標だと述べている科学者もいる。

 そして、彼女の言うところの「科学者」とは、必ずしも「全ての科学者」を意味していない。
 ゆえに、彼女の言っていることを正確に書くと以下のようになる。

 「一部の科学者の声を聞き、仮説に基づいて団結し行動してほしい

■「仮説」を妄信することの危険性


 かつて、天動説が信じられていた時代、地動説の唱えたガリレオは異端者として迫害され、悲運な生涯を送ることになったが、彼の死後に一転して、科学的な真実を述べていたことが高く評価され「天文学の父」と称されるに至った。しかしそれは彼に科学者としての類い稀な知見があったからであり、決して仮説や妄説の類いを信じていたからではない。

 では、彼女の場合はどうかと言うと、残念ながら、ガリレオのようにいくとは限らない。むしろ、ガリレオとは真逆になる可能性がある。

 地球温暖化を食い止めようと涙ながらに声を大にして訴えている健気な少女の姿を見ると、まるでジャンヌ・ダルクの如く正義のヒロインか女神のように見えてしまうが、もしその土台となる前提知識そのものが間違っていた場合、取り返しのつかない悲劇の主人公(異端者)を演じることになってしまう。そういう意味では非常に危険な行為に化ける可能性は否定できない。

 現代の科学では、地球温暖化の原因もハッキリしておらず、そもそも本当に長期的に地球が温暖化していくのかさえもハッキリしていない。つまり、二重の仮説になっていることになる。
 そのようなアバウトな仮説に基づく現在の予測に反して、近い将来、地球温暖化ではなく、地球寒冷化に向かった場合、彼女のしていることはトンデモない間違いだったということになる。これは可能性の問題として認識しておく必要がある。

 科学者が仮説を真実と妄信して闇雲に行動することには常に危険が付いてまわる。地球温暖化における真実(「薬」と「毒」)を取り違えた場合、被害を被るのは個人ではなく全人類ということになってしまう。はたして彼女の目にはその危険性が見えているのだろうか?

あわせて読みたい

「グレタ・トゥーンベリ」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    セブンの斬新な飛沫防御策を称賛

    佐々木康彦 / ITmedia オルタナティブ・ブログ

  2. 2

    東京の緊急事態対応は「まとも」

    木曽崇

  3. 3

    緊急事態宣言を同時中継する忖度

    水島宏明

  4. 4

    よしのり氏 恐怖煽る報道に苦言

    小林よしのり

  5. 5

    二郎を残す客にALS患者が怒り

    恩田聖敬

  6. 6

    緊急事態会見はライターが上手い

    Chikirin

  7. 7

    橋下氏 感染数より死亡数を見よ

    PRESIDENT Online

  8. 8

    今すぐに検討すべき現金一律給付

    BLOGOS編集部

  9. 9

    コロナで日本の通勤者 僅か9%減

    幻冬舎plus

  10. 10

    強制退寮 ハーバード大生に衝撃

    井上貴文

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。