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なぜテレビ番組は画一化してしまったのか

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さらに、視聴率は「ながら視聴」をとらえていません。たとえ、テレビのスイッチをいれている時間は減らなくともって、PCやインターネットの普及や、携帯利用時間の増加などでながら視聴が増えきます。テレビをつけていても、実際には他のことをやっていて、なんとはなく音だけ聞いているという人もきっと増えてきているはずです。

つまりテレビ局同士の競争だけではなく、さまざまなメディア、あるいは生活行為との競争が始まっているのです。当然、人びとを画面に惹きつけ、じっくり見てもらう番組コンテンツの魅力の強さや深さが必要になってきますが、画一化は、その惹きつけるパワーも失わせますそして、次第に情報感度の高い人たちがテレビから逃げていくのです。

さて、それほどテレビの世界が重視し、番組企画まで大きな影響のある視聴率ですが、これが申し訳ないのですが、ほんとうに笑ってしまいたくなるほど遅れているのです。

マーケティングサイドからすれば、全体の視聴率がどうかということ参考にはなるでしょうが、本当に広告を見て欲しいのは、その商品やサービスを買ってくれそうな人びとです。その商品やサービスに縁のない人がいくら広告を見ても意味がありません。だからどのような人びとをターゲットとしてマーケティングを組み立てるのかが重要になります。

しかし、視聴率データが示しているのは、男女と年齢階層、しかも大雑把な区分しかありません。たまにM1層とかM2層、あるいはF2層、F3層とかという言葉を知って、自慢げに話している人がいますが、そんな粗いターゲット設定をしているマーケティングはそう多くはありません。視聴率調査で、20歳以上の区分は、20〜34歳、35〜49歳、50歳以上の3区分ですが、違和感がありませんか。つまり、商品やサービスのピンポイントの人たちにどれぐらい見られたかがわからないということです。

視聴率調査の限界、あるいは視聴率調査のイノベーションの停滞かもしれません。極端な話が、視聴率がたとえ3%であっても、アウトドア用品を売る企業にとっては、アウトドアライフを楽しんでいる人の10%が見てくれれば10%の成果があったことになります。しかも、アウトドアを楽しむ人は、年齢が重要な尺度ではありません。

そんな視聴率データの限界、しかも調査の誤差を考えると1%の視聴率の変化に一喜一憂するという世界はまことに不思議です。

テレビは、ますますどの局との視聴率の争奪戦かというだけでなく、他のメディア、とくにインターネット、あるいはゲームなど、他の生活行動との時間の争奪戦になってきます。

その番組に惹きつけるコンテンツの魅力、その番組でしか得られない独自の魅力づくりができなければ、テレビはますます衰退していくだけだと感じます。

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