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  • Sozen
  • 2012年06月06日 14:17

需要減退を払拭できない原油相場

原油相場は小幅続伸です。ドル高ユーロ安傾向にも関わらず底堅い展開ですが、上値も$85/bblに届かず悩ましい展開ですね。

6月5日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比31セント高の$84.29/bblで、引け後の時間外取引は$84/bbl台前半です。

中国や米国の非製造業景況指数は予想より若干改善で、景気見通しの悪化による原油相場への圧迫をやや緩和しています。

とはいえ欧州の指標は引き続き不振で、G7による電話会議でも欧州危機への対応強力を確認しただけで驚くようなニュースは出ませんでした。
石油需要の減退懸念は払拭されず、需給の緩みによる長期的な原油相場の下落観測は変わりませんね。

シェルも、需要の不振と地政学リスクの低下による石油価格の一段の下げを予想しているようです。

 ■ Lower demand, more than geopolitics, dents oil price - Shell CEO (Reuters)

一方、引け後に米国石油協会(API)が発表した先週末の全米原油在庫は、前週比180万バレル減少と50~100万バレル減少の事前予想を上回るものでしたが、相場に与える影響は大きくありませんでした。

また、マスターカードの調査によると先週の全米のガソリン消費量は、日量901万バレルで前週比3.7%減と4週振りのマイナスです。前年比は2%減で40週連続でのマイナスを記録しています。
ただ、ガソリン平均小売価格は8週連続となる下落です。

 (参考図表)

足元の原油相場はブレント価格が既に$100/bbl大台を割って$98/bbl台となり、OPECバスケット価格も6月に入って$100大台を下回っています。
サウジアラビアなど一部産油国が高値による消費減退を懸念して目標と語ってきた$100/bblを相場が下回ったことで、一段の下値誘導に対する必要性は薄れています。

とはいえ、ここで産油量を減らした場合揺り戻しも予想されますから、産油国による増産姿勢はしばらく続くのでしょう。来週14日にはOPEC総会が予定されており、推移が注目されます。

2012/06/05
NYMEX WTI Jul$84.29/bbl( +0.31 )
20日移動平均:$90.89( -0.69 )
ボリンジャーバンド
 +2σ:$99.26/ -2σ:$82.52
 幅:$16.74( +0.31 )/ 100日平均:$9.37
ボラティリティ
 19.91 ( +0.39 )/ 100日平均:20.42

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