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国連気候サミット 日本発言機会なし

昨日に続いてですが、国連「気候行動サミット」が、ニューヨークの国連本部で開かれましたので、それについてです。グテレス事務総長が主催し、危機感と対策への責任を共有することで、来年に本格始動するパリ協定の下で温室効果ガスの大幅削減など具体的な行動の強化を図るものです。

欧州各国や中国、インドなど約60ヶ国が登壇して、温室効果ガスの排出削減の目標の積み増しなどを発表しますが、米国や日本は首脳が参加せず、登壇機会がなく、温度差が浮き彫りになった、と報じられています。サミットには、インドのモディ首相、フランスのマクロン大統領、イギリスのジョンソン首相など60ヶ国の代表が登壇する予定、とのこと。

ドイツのメルケル首相は、2030年までに温室効果ガスの排出を55%減らすための新対策を語り、イギリス、欧州連合、チリなどは、2050年の実質排出ゼロを宣言する見通しです。世界第二位の排出国の米国は、トランプ大統領がパリ協定からの離脱を宣言していて、サミットと同じ時間にニューヨークで「宗教の自由」の催しや2国間会談を行う予定です。

日本は、小泉環境相が会場に入りますが、登壇は予定されていず、削減目標の上積みなどの表明はない、ということで、とても残念です。

小泉氏は、石炭火力発電の廃止などを表明しなかったことと登壇機会の関連は「まったくない」と否定した上で「総理は日程が合わないので出られない。サミットで演説するのは首脳のみ」と説明しています。

しかし、60ヶ国の首脳が、気候変動の重要性を認識して参加しているのに、日程を合わせて参加することを日本の総理がしなかったことは事実で、温度差がある、と批判されて、当然だと思います。

一方、小泉環境相は、22日、国連本部での環境関連会合で英語でスピーチし、「私たちは今日から変わる。私たちの都市、国、世界の脱炭素化を一緒に達成したい」と各国政府に協力を呼びかけ、就任後初の外遊で、国連デビューした、と報じられています。

東京都や京都市が2050年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする目標を掲げているとした上で、「都市の脱炭素化は重要だ」と強調しました。

横浜市に、同様の目標を掲げるよう直接談判して、約束を取り付けたと述べ、会場を盛り上げたそうです。スピーチに先立つ記者会見で「気候変動のような大きな問題は、楽しく、クールでセクシーに取り組むべきだ」と述べ、意味がわからないとも評されています。

確かに、各都市の取り組みは大事ですが、日本が国として、もっと積極的に温暖化防止に取り組むには、経済産業省や各企業を説得し、合意を得る必要があり、これは、とても骨の折れることだと思います。

ことばだけではなく、発信力のある小泉環境相の、これからの奮闘が、実を結ぶように願っています。

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