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引退「阿部慎之助」支えてくれた父の教えは「先祖を大切に」

 プロ野球・巨人の阿部慎之助(40)捕手が、今季限りで現役を引退することがわかった。5年ぶりの巨人優勝を置き土産に、19年間の選手生活に幕を下ろすことになる。

 9月23日のヤクルト戦後、阿部本人からチームのメンバーに直接引退が報告された。

「今年でユニホームを脱ぐことになりました。最高の仲間、指導者に出会えて、本当に感謝しています。今年で野球選手としては終わりますけど、まだ野球人生は死ぬまで終わらないと思っています。

 これから、もっとみんな、大事なゲームがある。僕もその一員として、最後まで必死に頑張るので、皆さんも一緒に日本一になって、僕の有終の美を飾らせてください。19年間ありがとうございました」

 安田学園高校から中央大学を経て、2001年にドラフト1位で巨人に入団。以来19年間、巨人一筋で「チーム史上最高の捕手」として貢献してきた。通算2000本安打、400本塁打を達成。2000本安打はプロ野球史上49人目となるが、捕手としては、阿部含め4人しか達成していない偉業だ。

 ここまで現役で戦い続けてきた裏には、甲子園球児だった父・阿部東司さんの存在が大きい。東司さんは千葉県・習志野高校で3番・掛布雅之、4番・阿部として甲子園に出場した。当然、阿部本人も子供時代から掛布に接することが多く、自然と阪神ファンとなっていった。

 小学校から野球を始め、中学では硬式のリトルシニアリーグに通った。中学になると父がコーチに就任し、スパルタ指導。阿部は父のことを「俺のことを一番長く、身近に見てきたコーチ」と語る。少年時代に父から教わった「体の開きを限界まで我慢する」打撃の基本姿勢を、今でも試合前の練習では欠かさないという。

 そんな父・東司さんは、2002年の本誌取材に対し、意外な「家の教え」を明かしている。

「私は常々こう言っているんです。『先祖を大切にしなさい』って。月命日の18日には家族で必ずお墓参りに行ってね。今年の盆は慎之助が遠征で、その前に一人で行ったようだけど、サヨナラ続きでしょう。宗教じゃないけど、先祖が見守ってくれてるんですよ」

 阿部の祖母は、ホームランを打つと報奨金をくれたという。

「慎之助はおばあちゃんから、高校のときはホームラン1本1万円もらってた。大学は2万円だったかな。プロに入ってから、帰ってくるたびに、真っ先におばあちゃんのとこへ行って1万円あげていた。

 でも、おばあちゃんがいやがってるからって言うと、『今までもらったぶん、返してるんだ』って言ってね。そういう感謝の気持ちを忘れないことですね」

 原辰徳監督から「いまの巨人は阿部のチームでもある」と言われるほど強烈なキャプテンシーを持ち、将来の監督候補として名前があがってもいる。「死ぬまで野球人生」と語った阿部の言葉どおり、今後は指導者としての活躍が期待される。

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