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避難所生活 盗難対策に役立つのは粘着テープと紐

避難所では何が必要?(写真/時事通信フォト)

千葉県でなぎ倒された電柱(写真/時事通信フォト)

 関東地方を直撃した台風15号は、千葉県を中心に「大規模停電」「断水」などのインフラ遮断で甚大な被害をもたらした。その2週間前の九州北部豪雨でも2000人以上が避難した。

【写真】千葉県でなぎ倒された電柱

 台風や豪雨が頻発する災害大国だからこそ事前の備えが肝要だが、実際に被災するまで「本当に必要な準備に気付けなかった」という声も多い。

 自然災害の被災経験者が、「準備しておいて良かった」「足りなくて困った」と感じたものは何か。

◆「粘着テープ」「紐」で盗難対策

 あまり考えたくないことではあるが、避難所では盗難被害が起きることもある。身近なグッズが“盗難対策”に役立てられる。

「寝ている間に財布を盗られた人がいました。それを聞いて、慌てて他の避難者からビニール紐をもらって、財布のファスナー部分に通して首からかけて寝るようにしました」(阪神・淡路大震災で避難所生活を送った60代男性)

 貴重品を身につけておくだけでなく、大きなバッグなどの荷物も結んでまとめておける。

「盗難じゃなくても、他人の靴などを間違えて履いてしまうケースもありました。粘着テープに油性ペンで名前を書いて貼っておくと間違いが起きにくくなりました」(同前)

◆台風前日、冷凍庫に「保冷剤」「氷」を用意

 台風が過ぎ去った後は、太平洋高気圧が流れ込んで気温が上がり、猛暑になりやすい。停電になればエアコンや冷蔵庫が止まり、断水することもある。

 飲料水の確保はもちろん必要だが、意外なストレスとなるのは「冷たい水が飲めない」ということだ。常温のペットボトル飲料水だけでなく、からだを冷やす工夫が重要となる。千葉県の被災者から同様の声が多かった。

 千葉県大網白里市の自宅で被災したノンフィクション作家の柳原三佳氏が振り返る。

「冷凍庫の製氷機にあった氷は、停電後24時間くらいは溶けずに残っていました。既に冷えている飲料水は、魔法瓶やクーラーボックスに急いで移しました。

 地震と違って、台風は予報で進路や被害をある程度予想できますから、台風が来る前に氷を増やし、保冷剤もできるだけ多く凍らせて、水も冷やしておけば良いと思います」

※週刊ポスト2019年10月4日号

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