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1万円から始める株式投資

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企業の業績を判断する 三種の神器!

小口:株式投資をする会社選びの判断材料っていくつかあるんですけど、株を持っている企業の業績がわかったら一番いいですよね。右肩上がりの絶好調って分析をされているところだったらいいような気がするし。あとはどんな会社だったら買いたいと思う?

仲俣:さっきもおっしゃっていた、小倉優子さんみたいに自分の好きなところの株を買うっていうのが、私はいいかなーって。

森永:ただそれだとね、どうしても偏っちゃうっていうか、一部の株しか買えないので。やっぱり1つの物差しで会社を選んでいくほうがいいんですよね。だから、その基準を身につけるのが私とっても大切だと思うんです。そこで役立つのが、株主投資をする人がよく使う最も基本的な株主物価市場。1つずつ説明していくと、1つ目は「PER」これは「株価÷1株あたりの利益」のことです。つまり利益の何年分の株価がついていますか・・・というものです。この「PER」というのは、私のイメージでいうと、業種によって違いもありますが、30倍ぐらいあれば優良企業じゃないかなと。

小口:じゃあこの「PER」の数値が高ければ高いほうが、会社としては利益をあげているということなんですか?

森永:(PERが)高い方が株の値動きが高くって、(PERが)低いほど割安になっています。ただ割安のほうが一律にいいかというと、必ずしもそういうわけではない。すごーく人気がないとか、すごーく先行きが悪いなってみんなから思われている企業は「PER」の倍率がドンドン小さくなっていきます。そこらへんが難しいところなんです。

小口:そんなこと言われたらどっち買う?

仲俣:えー!!どうしようかなー!

森永:ただ私は、PERが何千倍っていのはやめたほうがいいと思います。

仲俣:なるほど。30倍とか50倍ぐらいなら?

森永:そのあたりが普通で、人気企業でも100倍、200倍とかってところまでしか普通はないだろうと思います。あんまり高いと人気がバブっているかなという気がしますね。

小口:他にも物差しとなる数値があるんですよね。

森永:2つ目は「PBR」です。日本語では「株価純資産倍率」っていいます。これはどういう指標かっていうと、純資産として見たときの、その会社の価値の何倍の株価がついてますか・・っていうものです。低ければ割安ってことになっているんですが、今恐ろしいことが起こっているんですよ。それは、東証一部の上場企業の「PBR」の平均が0.8か0.9なんです。平均で1倍を割っているんですよ。どういうことかっていうと、日本の上場企業の株価は、その会社の純資産より低いんです。

小口:お買い得ってことですか?

森永:お買い得なんです!だから今、日本中の上場企業を全部買い占めて、その会社を全部叩き潰して、資産売り飛ばして借金返したら儲かっちゃうんです。

小口:でも今、海外からのお金が「円」に流れ込んできているじゃないですか。なのにどうして日本の株には(影響が)こないんですか?

森永:そこそこはきているんですけど、原因は日本人がほとんど買わないからです。もうほとんど外国人相場となっていて、日本人はみ~んなやめていく。なぜかっていうと、この15年間で日本の株価は半額になっている。ずっとデフレで経済が下がり続けている時、株をドンドン買おうって人はなかなかいないんですね。それは、今買わないで来年買えばもっと安くなるから。だからみんな、お金は現金で持っています。

小口:これが「PBR」。そして3つ目が?

森永:「ROE」これは、株主資本に対して、どれぐらいの利益がでているか?だから、会社を始める時って、資本金としてお金を出すわけですよ。それを何%で回しているか?っていうのが、この「ROE」。これが高ければ、株主が出したお金に対して、利益をドンドン積み重ねているっていうことで、設けている会社の指標になるんです。今話した「PER」「PBR」「ROE」 の3つが株の物差しになるんですが、あと、個人投資家はもう1つ「配当利回り」っていうのもチェックしている人が多いです。株を買って、何%の配当がついているかっていうのも見ておけば、大体、株式の特徴っていうのがわかります。

小口:すべてにおいて、いい数値をはじき出す会社っていうのもあるんですか?

森永:うーん、一長一短ですからねー。全部がいいと、逆に怪しい場合もあってですね。

仲俣:えー!どうしたらいいの?

小口:この数字って、会社四季報とかにもでているものですか?

森永:でてます、でてます。ただ、会社四季報は必ずしも必要ではないです。なぜかというと、会社四季報にでてくるぐらいの情報は、今インターネットでほとんどとれるんですね。だから、証券会社のサイトを見てもいいですし。あと、BLOGOSも「BLOGOSファイナンス」っていうサイトをやっていて、タダで情報が取れるんですよ。

小口:自分の持っている株を登録しておけば、その値動きもチェックできたりします。

森永:まあそうやって「BLOGOSファイナンス」を見たりして、当たりをつけていく。それで「ここいいかもしれないな」と思ったあとに、よく調べる。まずその会社のホームページを見る。これは私の全く個人的な意見ですが、会社のホームページに行って、いきなり社長がでてきて偉そうなことを言っている会社は長期的にダメになっていきます。

小口:ええ!?そんな会社ないですよー。

森永:これが結構あるんですよ。だから、会社のホームページの最初のページって非常に重要なんですね。企業イメージを決めますから。そこで会社の勢いだとか、製品の素晴らしさっていうのが、感触として伝わってくるようなところは、ちょっと目をつけておいたほうがいいかもしれません。あと、企業のホームページに行くと、大体会社の財務諸表も見られますから、その会社がどういう風に成長してきて、何があったのかっていう公式データを抑えておく。念のために、その会社の名前と「噂話」「批判」とかで検索すると、どのようなマイナス要素があるのかもわかります。

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