- 2019年09月22日 11:31
盛り上がりに水を差したくはないのだけど・・・
2/2「俺、昔ラガーマンだったぜ」的なコアな関係者や、雨が降ろうが風が吹こうが付いてきてくれる「三度の飯よりラグビーが好き」というマニアックなファンがいれば大丈夫、とばかりに、平時は関係者への最低限のアピールだけでお茶を濁し、自国開催のW杯の時だけは、ルールも選手の顔も背景も知らない善良な市民を煽るだけ煽って盛り上げるけど後はそれまでどおりに淡々とやればいい、という発想ならこれでも良いのだろう。
でも、志の高い人たちが目指していたのは、本当はそういうものではなく、一貫したポリシーに基づくチーム強化、選手育成、そして、その舞台とするための適切なマッチメイクと、それに伴うファン層の拡大・・・といったものではなかったのだろうか? それがこの4年間、ちゃんと行えていたといえるのか?
トップリーグの試合でも代表戦でも、自分が足を運んだ試合はいつも空席が目立ったし、Wikipediaの内容が4年前からほとんど更新されていない選手が多い、ということからも、大会と大会の間の期間の様々なアピールや盛り上げ、そしてそれらをちゃんと4年間継続して「本番」につなげる、という発想が足りなかったんじゃないかな、と思えてならない。
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一大特集を組んだNumber誌の企画(「ラグビーワールドカップ優勝国はどこだ!」)でも8名中7名が予測したとおり、おそらく今大会の日本代表はPOOL Aの上位2チームに食い込んで、初のベスト8、そしてさらにその上を狙う戦いをしていくことになるのだろう。
でも、そこまで行ってもその先は・・・?という疑問は当然出てくるわけだし*5、今日のロシア戦のようなパフォーマンスをそのまま続けてしまえば、歯車が逆回転して(後から振り返れば「順当」に)グループリーグ敗退、という結果になる可能性だって否定はできない。
予定調和的にこのまま勝ち進んでその弾みで「ブレイク」することを期待するのが良いのか、それとも、むしろ自国で大恥をかくことで、チーム強化策や本当の意味で応援してくれる人を増やすための対策を一から考え直すきっかけにした方が良いのか、今は何ともいえないのだけれど、個人的には、せめて大会の期間中だけでも、このラグビーという複雑な世界のカラクリをちょっとでも取り上げてくれるメディアがあればな、と思っている。
*1:松島幸太朗選手のキレキレの個人技は際立っていたけど、一流国のバックス陣が彼にあそこまで自由を与えてくれるとは到底思えないわけで・・・。
*2:メディアで騒がれている五郎丸選手に関して言えば、年齢に加えてケガもあり、前回のW杯が事実上代表引退試合になってしまっていたところはあったからやむを得ないとは思うのだが、同じような理由で今回代表メンバーから消えてしまった”千両役者”山田章仁選手に関しては、福岡堅樹選手を負傷で欠いている今となってはメンバーに入れておいてほしかった、という思いがどうしても湧いてきてしまう。
*3:そもそも、リーチ・マイケル主将にしても、トンプソン・ルーク選手にしても、単に日本国籍を取得している、という以上に生粋の日本人気質を備えているように感じられることは多いし、他の選手の中にも、高校、大学から日本の環境でもまれて育ってきた選手は多いから、その意味では「人種の違い」だけに着目して「ダイバーシティ」と言ってしまうこと自体が失礼な気がする。
*4:この4年近くの間見ていて、スーパーラグビーと代表戦の間の優先順位の付け方には最後まで理解できないところはあった。W杯に先駆けて早々と撤退を決めたのも、単なる金銭面の問題だけではないいろんなしがらみがあったような気がしてならない。
*5:サッカーの女子代表などがまさにそんな感じで、彼女たちは2度も続けてW杯の決勝まで上り詰めながら、未だに国内では扱いの低さに苦しんでいる。
- 企業法務戦士(id:FJneo1994)
- 企業の法務担当者。法律の側面からニュースを分析。




