- 2019年09月21日 14:45
小田嶋隆さんへ 私はあなたに対してかなりの敬意を表していたのですが、私に対する公的な批判、一度お会いしたかったですよ

小田嶋隆さんへ。
私はあなたのことは、テレビブロスのトップライターであったナンシー関さんとの関係もあり、さらには「雑誌黄金期」の本当に面白いコラムニストとして尊敬していました。さらにはあなたとアル中について対談もさせていただき、深澤真紀さん・津田大介さんとのイベントにもお誘いさせていただきました。まんきつさんの本の鼎談でも3人で喋りました。
しかし、今のあなたは単に「ネトウヨ」とか「アベガー」的なあなたの現状の政治的な考えを基にして私に対して批判的でいらっしゃるように感じます。正直、私は安倍政権支持派でもまったくありませんし、参政権を持って以来26年で1回しか選挙には行ったことがないような「政治なんてどうでもいい」と考えている男です。しかもその唯一の選挙では共産党に入れました。
あなたが私を批判した私のコラムに関しては、以下のようにツイートされました。
このNEWSポストセブンの記事は、「ネット世論における嫌韓感情」を客観的に分析したレポートのようでいて、実のところ、筆者の中川淳一郎氏の個人的な見解だと思う。氏のツイッターアカウントを見ていればわかる。 https://t.co/3NAD1MA7O2
— 小田嶋隆 (@tako_ashi) September 2, 2019
「誰が勝利したのかといえば、ウェブメディアだ。何しろ韓国関連の話題が盛り上がり過ぎて軒並みPVが上がっているのである。」
— 小田嶋隆 (@tako_ashi) September 2, 2019
と、8月の記事で嫌韓ネタの旨味を告白してる。
ネットの「韓国ネタ」はもはや娯楽か 「嫌韓」から「嗤韓」へ|NEWSポストセブン https://t.co/wFOcLEoRSy #newspotseven
アクセス増で稼いだのは私が記事で述べたように「特に、中央日報や朝鮮日報の日本語版は常にヤフー等配信先ニュースサイトでアクセス上位を獲得し続けている」と韓国系メディアもそうなんですよね。もちろん日系メディアも韓国ネタで稼いだのは事実ですが、あなたは我々のような日系の(嫌韓感情を煽るような)メディアのみが稼いだかのようだ、と意識させるようなことを言っている。いや、韓国系メディアの日本語版が散々煽った面もありますよ。
あのね、韓国を擁護するのはいいけど、それって客観性欠いてますよ。明らかに今の韓国、おかしくないっすか? で、今の日本のウェブ界隈、そんな韓国をなんとしても擁護する日本の左翼に対する呆れがあるわけですよ。私は20代前半の頃にあなたのコラムを読んで「すげー! この人はかっこいい!」と思ったオレ、そして、実際にあなたとお会いして本当に感動した人間に対するこういうdisり、本当に呆れました。
小田嶋隆さん、韓国を擁護したいがあまりに冷静な意見さえも封じ込めるってどーなの? 何回かあなたとお会いし、本当に敬愛の念を抱いたんですよ。オレは。そして、コラムニストとして尊敬しているんですよ。それをあなたは政治的主張(アベガー!)によってオレに対してここまでdisってくる。
正直ダセェ老害だな、としか思えません。
幸せな老後をお送りください、小田嶋隆さん。
- 中川 淳一郎
- ネットニュース編集者
一橋大学商学部卒業後、博報堂CC局で企業のPR業務を請け負う。2001年に退社後、フリーライターとなり、その後『テレビブロス』編集者に。企業のPR活動、ライター、雑誌編集などを経て『NEWSポストセブン』など様々な、ネットニュースサイトの編集者となる。
著書に『ウェブはバカと暇人のもの』(光文社新書)、『凡人のための仕事プレイ事始め』、『ウェブで儲ける人と損する人の法則』、『内定童貞』など。