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そろそろ横田さんたちを「解放」してあげればと思う

過日、横田滋さんがこのような趣旨の発言をしたということですね。元記事は既に削除されていますが、bogus-simotukareさんの記事より引用させていただきます。
>「やはり交渉しなければ解決しません。制裁を強化すれば向こう(北朝鮮側)が音をあげて交渉が行われるのではないかというが、(これまで)何もなかったわけですから、これはちょっと再検討しなければならないのではないかと思います」(横田滋さん)
個人的には、横田さんの夫のほうは北朝鮮への対話に前向きな姿勢で、奥さんのほうは北朝鮮に強硬な姿勢だなと感じていました。奥さんについては、彼女の発言や態度に不遜でよろしくないものを感じたので、過去批判したことがあります。

この発言も、したのは横田さんの夫のほうなので、奥さんの認識については不明ですが(会場での発言はわかりませんのでなんともいえませんが)、夫のほうはつまりはお孫さんと会いたいということを言いたいのでしょう。そして私は会えるようにしてあげろよと強く思います。ていうか、これは人道上の問題だし実現は難しくないことだと思います。実際のところは、横田さんがひとこと「孫に会いたいのでなんとかしてほしい」といえば、日本政府も動かないわけにはいかない、それだけのことです。

かつて増元照明氏は、
> ヘギョンさんと横田夫妻が面会するのは、めぐみさんと一緒に日本で面会するときだ。
とまで書きました。気の毒ですが、そんなことが実現する可能性はほとんど全く期待できないと私は思います。

失礼ながら、横田めぐみさんが現在北朝鮮で生存している可能性はとても低いし、横田さんたちにそんなに長い時間が残っているわけではない。横田さんたちが北朝鮮に行かない理由は、なんだかんだといっていますが、要は家族会と巣食う会(救う会)その他関係者への義理だと思います。正直、最終的にはそれだけでしょう。

たぶん横田さんらにとっては、その義理が最高レベルに問題なんでしょうが、安倍晋三が首相在任中に横田さんたちにしたらしい発言からしても、対北朝鮮強硬派は最大限横田さんたちを利用しつくしたでしょう。で、前にも記事にしたように小泉1次訪朝からもう10年です。そろそろ、横田さんたちを利用しつくすのも、義理にからめとるのも、おしまいにしていいんじゃない、って私は思います。といいますか、巣食う会の最高幹部たちの発言からしても、連中にとって拉致被害者家族なんて「反北朝鮮」のネタ以上のものではない。そして横田さんたちを連中がおさえているというのは、彼らの最高の強みでしょう。当時中学生だった少女を拉致するなんて最悪に非道、残酷、不法なもので、北朝鮮非難にこれほどいいネタはありません。私もそう思います。

でも、それとこれとは、残念ながら別々に考えなければならない時期が来ている(ていうか、とっくの以前からそうです)でしょう。いま、関係者が横田さんたちに北朝鮮にお孫さんに会いに行けとすすめないのは、けっきょくのところ「拉致問題を反北朝鮮運動に利用するため」という思惑でしかありません。横田さんたちがお孫さんに会いに行けば、横田さんたちの利用価値が低くなる、それは自分たちに都合が悪い、それだけです。

で、最近つくづく思ったんですけど、正直横田さん以外の拉致被害者家族が北朝鮮との対話に前向きではないというか関心がないというのは、正直当然ですね。なぜなら、残念ながら対話が進んだとして彼(女)らの身内である拉致被害者たちが北朝鮮からもどってくる可能性ははなはだしく低いですからね。彼(女)らは、北朝鮮への復讐以外興味はないでしょう。それは仕方ないことだと思います。しかし横田さんは事情が違います。

こういってはなんですが、消息がさっぱり伝わらない他の拉致被害者と横田めぐみさんとでは、すくなくとも横田さんは娘さんが存命なのはわかっているわけです。ぜんぜん立場も事情も違うので、横田さんは別枠で考えたほうがいいと思います。そういう考えは、家族会としてはうけいれらないのでしょうが(たぶん「抜け駆けは許さない」みたいな心理もあるんじゃないんですか)、最悪の場合横田さんたちは家族会を脱退したってべつにいいんじゃないとも思います。メリットがあるから入っているというのなら、いまさら横田さんたちに家族会の一員であるメリットもないでしょう。除名されたって、あえて書けばそんなことは痛くもかゆくもない。

もともと横田さんとその他の(北朝鮮から現段階で帰ってこない)拉致被害者家族は立場も事情もちがうのですから、一律に「訪朝はしない」なんて決めつけるのは無理がありすぎます。

で、こんな報道を過日目にしました。
>めぐみさん娘、厳しい監視下に=韓国の拉致被害者組織
時事通信 5月29日(火)16時12分配信

 【ソウル時事】韓国の拉致被害者家族でつくる「拉北者家族会」の崔成竜代表は29日、拉致被害者横田めぐみさんの娘キム・ヘギョン(ウンギョン)さん(24)が、北朝鮮に渡った韓国人女性、申淑子さん(69)の娘2人と同じ地域で当局の厳しい監視下に置かれているとの情報を明らかにした
。 これが事実かどうかはわからないし、事実だとしてその評価はいろいろでしょうが(「厳しい監視下」というのは、正直当然でしょう)、ともかく北朝鮮側もお孫さんに対して最大限その扱いに注意しているのは事実かと思います。そう考えると、お孫さんと定期的に連絡を付けられる状態にしておくことがお孫さんの身の安全の保証のひとつになりませんかね? むろん最悪の事態になれば何もどうにもなりませんが、寺越武志さんのお母さんが定期的に北朝鮮に通っているおかげで、すくなくとも通っていないよりは武志さんの北朝鮮での立場は悪くはなっていないと私は考えます。違いますかね? 

私は犯罪被害者家族を批判するので、「他人の立場になってものを考えろ」とか言われたりします。では、はたして、横田さんの立場になったら、お孫さんと会うべきか会わないべきか。

娘さんと会うなんていうまったく当てにならない話にすがりつくよりは、会いに行ったほうがずっといいと私は思います。「反北朝鮮」運動にとってはどうだかですが、すくなくとも横田さんたちには得るものはあっても失うものは(もう)ないでしょう。

「反北朝鮮」の運動をしている人たちは、あんまり横田さんたちに過重な負担をかけるのはやめたほうがいいんじゃないですかね?

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