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靖国神社のオフサイド騒動 :ラグビー英軍チームの靖国神社参拝についてのタイムズの日本語訳

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最後にある「死の鉄路」とは、タイとビルマ国境を横断する鉄道、当時の呼称だと泰緬鉄道の工事に動員された、イギリスなどの連合国捕虜や、周辺のタイ、マレーシア、インドネシアから強制動員された労働者が、虐待に近い環境での労働のため、数万人レベルで死者が出た事件のことを指す。映画『クワイ河マーチ』で取り上げられているアレである。

この事件は日本軍の捕虜虐待を象徴するものとしてとらえれている。イギリス人はこの事件を決して忘れようとしていない。

自分はタイからミャンマーにかけて、この「死の鉄路」で死んだ連合軍捕虜やアジアの労働者の追悼施設をまわったことがある。これらの施設は、鉄道工事の現地だけではない。例えばシンガポールのチャンギ国際空港の近くには、イギリス軍の捕虜の追悼施設があり、ここでも泰緬鉄道の犠牲者について、たくさんの記述がある。

タイ側でも多数の墓地や追悼施設があり、そのどれも綺麗に整備され、そこにはたくさんのイギリス人の観光客がやってくる。タイに行くイギリス人はマストで行くのはこのクワイ河周辺の施設である。

クワイ河周辺の「死の鉄路」の追悼施設。 このような施設がタイからミャンマーにかけていくつもある。

目の前は連合軍捕虜たちの墓地である。
綺麗に管理されている。

過酷な体験を彼らは決して忘れようとしなかった。
そのため、昭和天皇が訪英したときはイギリスでは退役軍人を中心に大きな反対運動が起きた。


過酷な工事の労働と虐待で命を落とした捕虜の死者の数をカウントして記している。
下の写真は、自分たちを虐待し、後に戦争犯罪として裁かれた日本兵の写真。

記念館で売られていた書籍。
『武士道の勇者 -第二次世界大戦における日本の戦争犯罪の歴史』

イギリス人は第二次世界大戦の日本の捕虜虐待については、「赦そう、しかし忘れない」という立場を貫いている。

しかし、靖国神社の遊就館の入り口ホールで、ひときわ目立つのが、この泰緬鉄道の機関車であることは、タイムズの記事のとおり。

別に韓国が中国がという話ではなく、やはりイギリス人に靖国神社、とりわけ遊就館を私はオススメできない。

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