記事

コンドーム消費量が急減、経済危機のアルゼンチン 通貨安で価格高騰


[ブエノスアイレス 20日 ロイター] - 経済危機が続く南米のアルゼンチンで、避妊具の売り上げが減少している。同国で販売されるコンドームおよびその材料はほとんどを輸入に頼っており、通貨安から価格が高騰したためだ。

首都ブエノスアイレスの薬剤師は「客は店に来て値段を聞いては『買えない、そんなお金は払いたくない』と言う。皆、現在の経済状況を考慮に入れている。特に避妊具や妊娠予防薬の分野では、売り上げが落ち込んでいる」と述べた。

業界関係者は、今年に入って国内のコンドームの販売は前年に比べて8%減ったと推計。とりわけ、経済危機が深刻化した直近の数カ月は25%も減少したという。また薬剤師によると、経口避妊薬の販売も1年で6%、直近では20%落ち込んだ。

アルゼンチンで販売されるコンドームとその材料の多くは輸入に頼っており、通貨安が販売価格を直撃。メーカーによると、年初に比べておよそ36%も値上がりしたという。

コンドームメーカーの社長は「今年は販売量にして7―8%という記録的な需要減少を目の当たりにしている。その理由は2つだ。1つは経済的要因。もう1つは、妊娠を防ぐキャンペーンが少ないなど、若者の間でコンドームが使われていないことが挙げられる」と説明した。

公衆衛生の専門家は、こうした事態が性感染症の感染拡大を招く恐れがあると指摘。同国の非営利団体によると、政府は公立病院でコンドームを無料配布しているが、それを知っている市民は少ないという。

アルゼンチン保健省は、現時点でロイターのコメント要請に応じていない。

*20日に配信した記事で、写真キャプションを修正して再送します。

あわせて読みたい

「アルゼンチン」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    橋下氏 任命拒否の教授らに苦言

    橋下徹

  2. 2

    田原氏 野党は安易な反対やめよ

    たかまつなな

  3. 3

    iPhone12かProか...売り場で苦悩

    常見陽平

  4. 4

    コロナ巡るデマ報道を医師が指摘

    名月論

  5. 5

    コロナ禍も国内工場は異常な強さ

    PRESIDENT Online

  6. 6

    学術会議に深入りしない河野大臣

    早川忠孝

  7. 7

    感染リスク高い5つの場面に注意

    赤池 まさあき

  8. 8

    数字を捏造 都構想反対派の欺瞞

    音喜多 駿(参議院議員 / 東京都選挙区)

  9. 9

    トランプ氏 逆転攻撃はほぼ不発

    WEDGE Infinity

  10. 10

    学生転落 巻き添えの女性が死亡

    ABEMA TIMES

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。