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第390号(2019年9月18日)

自民党税制調査会長に9月17日付をもって就任致しました。予算は内閣が与党と協議をしながら編成をし、原案を作りますが、税制は自民党税制調査会が政府と協議をして大綱を作ります。(勿論公明党との与党間調整も行います)予算は内閣、税制は党と数十年にわたり役割分担をして来ました。

極めて権威のある組織で、かつて税制調査会長であった山中貞則氏は「税は国家なり」と高いプライドと使命感を持ち、時の総理が足を運ぶ存在でした。崇高な伝統に培われた税制調査会の会長になりますが、今回も総理からの特命事項ということになります。内示の際、総理からは「いつもミッション型人事で申し訳ないですが・・・」と話がありました。

振り返ってみれば私の人事は常に総理のミッションを受けたものでした。第二次安倍内閣が発足した際、デフレの脱却と経済再生という日本の最大課題を総理ミッションとして受けて経済再生大臣に就任しましたし、その後日本が初めて取り組むマルチの経済連携TPPに参加していく際にも総理の特命を受け担当大臣に就任をしました。不可能と言われたTPPが大筋合意に至ったのは戦後初めて関係大臣・関係省庁を束ねる司令塔大臣ができたからです。

工業製品は経産大臣、農産物は農水大臣、ルール形成は外務大臣等々、大臣が並列に並び分野別な交渉をしていた過去の歴史と違い、全ての大臣をTPP担当大臣が束ねるという戦後初めての交渉ができ、TPPはまとまりました。この合意設計図をそのまま当てはめ、日・EU EPAが短期間に合意に至り、TPP11が合意に至り、日米貿易交渉が合意に至りつつある等に繋がっていきました。TPP担当大臣に続く次の総理ミッションは行政改革本部長でした。

在任中に内閣官房に散在する各種イノベーションの司令塔を一元化する案を取りまとめ、それが官房長官によるイノベーションの統合会議、そして次は事務局の統合へと進みつつあります。その次の総理ミッションは参議院選挙の勝利です。就任時に自民党史上最強の選対委員会を目指すとあえて自分を追い込み、過去に対応したすべてのことを検証させ、いまだ取り組んでいない点を洗い出し、時代の変化を先取りした取り組みをしてきました。

自民党が他を圧倒したと評されたネット広報もその一つでした。勝ち続けるということが極めて難しいと言われる国政選挙において今回も勝利を収めることができました。

そして、次の総理ミッションがグローバルな視点を見据えた新たな税のあり方であり、消費税引き上げ後の経済状況を見据えた対応です。今世界はデジタル経済・データ社会に突入しています。OECDがデジタル課税のあり方を検討しています。経済が大変革を遂げる中、新しいルールの策定が急がれます。これへの取り組みについては、国際協議を日本が主導することであり、具体的指示も既に出しております。

また、米中貿易摩擦やブレグジット等、国際経済環境が不安を抱える中で世界経済の後退が懸念されています。FRBがアメリカ経済をテコ入れするために連続的な利下げに踏み切れば、日米金利差の縮小から円は高くなり、株価は下がります。その両方の影響を受けると輸出産業を中心に企業の利益は落ちていきます。そうすると投資が停滞をする。まさにマイナススパイラルに陥りかねません。

安倍内閣で潜在成長率は上昇を続けていますが、まだ欧米との格差はあります。経産省予算だけでなく、全省庁予算を「イノベーション指向」にすることが肝要です。

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