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読売グループの謀略説も!?〝優勝至上命令〟巨人の強さ - 室井實

共同通信社

プロ野球、セ・リーグ。5年ぶりの優勝という「至上命令」を託された読売巨人軍が終盤強かった。というよりも、巨人にとっては苦手な広島やDeNAの不祥事が次々と露呈し、実に有利な展開になった。それゆえネットでは、「読売グループの謀略ではないのか?」との、とんでもない風評まで出てきた。

ドーピング疑惑、暴力事件で揺れるカープ

あまりにも出来過ぎた終盤戦だった。8月、突如発表された広島・バティスタのドーピング疑惑。陽性反応が出て、8月17日バティスタは出場選手登録抹消になった。26本の本塁打を放っていた「中軸」である。競り合っていた段階の不祥事だけに、広島に取っては大きな痛手だった。

「ドーピングは抜き打ち的に各球団をやるが、過去の事例から見ても、外人選手が多い。バティスタは狙い撃ちされた可能性が強いですね。たぶん、サプリメントだろうが、ドーピングに引っ掛かった。これは、バティスタ自身も球団も認識が甘かった。そして、一番重要な時期に、主砲の1人が選手登録を抹消された。これは広島球団としては、想定外だった」(スポーツ紙記者)

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それでなくとも、緒方監督の「野間への暴力事件」が発覚し、広島は以後ガタガタになった。「全力疾走を怠ったから」というのが、その理由だが、星野監督時代ならともかく、今もまだ残っている悪弊には、現代の若い選手がビビってしまい、以来、広島は連敗が続いた。

広島はこの事件を隠蔽していたが、マスコミの知るところになり球団も渋々「厳重注意処分」を公表した。

長野の問題もあった。ご存知のようにFAで巨人が獲得した丸の代わりに、長野は代替要員として広島にトレードされた。長野の年俸は2億2000万円、「貧困・広島は長野を獲得できないだろう」と巨人はガードしていなかった。広島をバカにした話である。

長野は夫人がテレビ朝日の現役アナ。だからだろう、若手選手を誘い「飲み会」を催す。そんな所業を緒方監督は快く思っていなかったと言う。代打で出場させ、調子が出ないと2軍に落とした。「オレ、スパイと思われているんだろうか」と長野は漏らしたとされる。バティスタが登録抹消されても、長野は終盤ギリギリまで1軍に上げられることはなかった。

DeNAはイケメン若手が未成年女子とのスキャンダル

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広島に代わって、2位に上昇したのがDeNA。ラミレス采配が開花して巨人とも互角の勝負をした。ところが、一部週刊誌に乙坂の「女性との交遊問題」が暴露された。それも相手は一般人の未成年女子。この手の話題はプロ野球界では、アウトである。

乙坂。25歳のイケメン選手。地元横浜高校出身だが、DeNAファン以外にはまだ無名だが、今年は1軍に定着し、いいところで活躍している。そんな乙坂が週刊誌に狙い撃ちされたのだ。だが、これも「陰謀」との風評が流れた。

「新聞・テレビ・ラジオ…、読売グループの取材網は球団経営の親会社としては、最強でしょう。グループが掴んだ情報を週刊誌に流し、週刊誌が書いた段階で、〝追っかけ〟て報道する。こんなこと、朝飯前でしょう。昔から、よく使った手法です」(スポーツ紙記者)

乙坂も暴露されたと言うのだ。もっとも、一般の未成年女子に手をつけた乙坂自身がアホなことは言うまでもない。昔から、これで身を崩し、選手生命をダメにした選手も多かった。

巨人優勝はセリーグ全体の希望?

BLOGOS編集部

「それに…」と、球界関係者が話す。

「なんと言っても、巨人あってのセ・リーグですからね。この5年、盟主・巨人が優勝できなかったことは、セ・リーグ全体としてマイナスなんです。どうしても、今年、原・巨人で優勝して欲しい。これが、セ・リーグ全体の秘められた総意なんです」

だからだろうか?後半戦になって、審判の「誤審」が目立つ。「リクエスト」という制度が出来たが、回数は限られている。微妙な1球の判定や、アウト・セーフでかなりの逆転劇が“演出”されたと言う。

「昔、審判たちも巨人戦のプラチナ・チケットを知人や親戚筋から頼まれ、関係者からもらった問題がありました。最近は無くなったと思いますが、審判も球界の一員ですからね。さらに巨人は毎年のようにFA制度によって、各球団の主力打者やエース級投手を獲得したわけですから、今年こそ優勝させないと、まずいんです」

筆者は巨人戦を中心に毎試合、スコアをつけながら見たが、おかしな判定も多かった。ネットで騒がれている「謀略」が杞憂に過ぎないことを祈りたい。

室井實(むろいみのる)
フリーライター
1950年、栃木県生まれ。明治大学法学部卒。東京タイムズを経て徳間書店に入社。「アサヒ芸能」報道部、編集事業室室長、「Goods Press」編集長代理、スター・チャンネル広報部長(出向)、徳間に戻りマルチメディア企画開発、部長。ディレク・ティビー取締役宣伝部長(出向)。徳間に戻り執行役員宣伝部長を歴任。徳間書店退職後、東北新社広報室長。2011年に東北新社を退職し現在に至る。

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