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【ウォルマート】、最大5%バックのクレカ発表!ネットスーパー顧客の囲い込みが目的?


■ウォルマートは18日、金融大手でクレジットカード発行者のキャピタルワンと提携した新たなクレジットカードプログラムを開始することを発表した。還元率の高いクレカを導入し、ネットスーパーの拡大を目指す。

キャピタルワンとコブランドとなる「キャピタルワン・ウォルマート・リワード・マスターカード(Capital One Walmart Rewards Mastercard)」もしくはプライベートブランド(PB)カードの「ウォルマート・リワード・カード(Walmart Rewards Card)」を使ってウォルマート・コムで買い物をすると5%バックとなる。

両カードは、カーブサイド・ピックアップのウォルマート・グローサリー・ピックアップや宅配サービスのネットスーパー利用でも5%引きになるのだ。

ウォルマートはグローサリー・ピックアップを3,000店近くまで展開しており、年内には3,100店に拡大予定。宅配サービスもすでに200都市以上で利用可能となっている。ウォルマートの店での両クレカ利用ではウォルマート・ペイに登録して支払うと1年間は5%引きとなり、その後は2%バックになる。

またコブランドカードはエアラインチケットやレンタカー、ホテルなどの旅行関連やレストランなどの外食での支払いは2%バック、その他の支払いには1%バックとなっている。PBカードのウォルマート・リワード・カードには店やオンライン以外のベネフィットはない。

両クレカはカード申請から利用が極めて短いのも特徴となっている。申し込みはショートメッセージでも行うことができ、承認と本人確認を終えれば、すぐにカード番号等の情報を使ってウォルマート・コムやネットスーパーで利用可能となるのだ。プログラムの開始は9月24日から。

ウォルマートは12日、一部地域でテスト展開を行っていた定額・食品宅配サービス「デリバリー・アンリミテッド(Delivery Unlimited)」を1,400店に拡大することを発表。1回の宅配手数料が通常9.95ドルかかるところを、デリバリー・アンリミテッドは年会費(もしくは月会費)で無制限に注文できる。

デリバリー・アンリミテッドの年会費は98ドルで、1ヶ月のプランでは12.95ドルとなっている。1回の最低注文額が30ドルとなるデリバリー・アンリミテッドでは月に2回以上の注文でもとが取れることになる。

デリバリー・アンリミテッドの注文の仕方は、個別で注文するように専用アプリの「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」で行う。生鮮品などを含む対象品1万アイテムから購入する商品をカートに入れ、配達の時間を選択する。宅配の回数に制限はない。

ウォルマートはデリバリー・アンリミテッドを今年初め、テキサス州ヒューストンやフロリダ州マイアミとタンパ、ユタ州ソルトレイクシティの4つの地域でテストを開始。当日宅配サービスを拡大していることから今秋にはデリバリー・アンリミテッドを200都市にあるスーパーセンターを中心に1,400店で展開する。また年内までには国内既存店の50%以上にあたる1,600店で展開を計画している。

一方、グローサリー・ピックアップはデリバリー・アンリミテッドの有無にかかわらず、30ドル以上の注文で手数料は無料となる。

宅配サービスを頻繁に利用する顧客がデリバリー・アンリミテッドの会員になり、5%バックとなるキャピタルワン・ウォルマート・リワード・マスターカードで決済すればメリットは大きい。ウォルマートは新クレカでネットスーパー利用者の囲い込みを行おうとしているのだ。

トップ画像:ウォルマートとキャピタルワンのコブランド・マスターカードもしくはPBカードをつかってウォルマートで買い物をすると2%バックとなる。ウォルマートペイで登録して使うと最初の1年間は5%バックと大きい。ウォルマート・コムやウォルマート・グローサリーのネットスーパーも5%バックだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社は駆け込み寺をやっているつもりはないのですが、コンサルティング依頼をしてくる小売チェーンには付き合いのあるコンサルタントと流通視察研修について距離を置きたいために申し込んでくる企業もあります。なぜ、長い付き合いのあるコンサルタントを切るのかといえば流通ITに疎いからという理由。

アメリカ流通視察でウォルマートに行ってもウォルマートペイを使った買い物もしないということです。日本でもPayPay(ペイペイ・ソフトバンクとヤフー)やLINE Pay(ラインペイ・LINE)などキャッシュレス決済、QRコード決済、スマホ決済が急拡大しているというのに一部の流通コンサルタントは世界最大となる小売企業のウォルマートの視察で決済をスルーしているのですね。ウォルマートペイばかりか、生鮮品の宅配サービスやカーブサイド・ピックアップのウォルマート・グローサリーの注文体験もしないといいます。

⇒そういった方のサイトにアクセスしてみると店では売り場の画像しかありません。ウォルマートでも商品の見せ方や並べ方のみです。ウォルマートペイを使ったらどんなメリットがあるのかは説明していないことがわかります。ウォルマートペイだけでなく、ストアアプリにあるストアモード内のAR機能やストアマップ機能を使った便利な買い物もわからないまま。

ウォルマートは正式の社名からストアズを外し、シームレスで便利なショッピングをできる企業に変革しようとしているのです。エントリー記事にある最大5%バックとなるコブランド・クレカ、PBカードもその一環です。ウォルマートでレジを見るとわかりますが、ショッピングカート一杯に買い物するお客は少なくありません。一世帯当たり年間で千ドル以上をネットスーパーに使う家庭も少なくないと推測できます。新クレカを使ってネットスーパーで買い物すると5%引きとなるのですから、申請する人は少なくないと思います。

アメリカ小売業の買い物はどんどんパーソナライズに便利になっていくというのが後藤の主張。そのためには実際に買い物をしてみないことにはわからないということです。

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