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吉野家さんは「商い」に気がついたのかな。それとも

吉野家の9月の既存店売上高が19ヶ月ぶりに対前年比でプラスに転じました。一人負けの状態で打ち出した低価格の新メニュー「牛鍋丼」(並盛り280円)の効果がでたということでしょう。

既存店売上高では、ゼンショーのすき家も6.9%増、松屋も7.0%増であり、ライバルと比べれば、吉野家の前年同月比5.9%はまだ見劣りがするとはいえ、落ち込みに歯止めがかかったことの意味は大きいはずです。

さて、吉野家はこの「牛丼鍋」の次の戦略商品として、「牛キムチクッパ」をすでにテスト販売に入っているようですが、その発売を約1ヶ月延期し、11月目処としたようです。

正解ですね。なぜなら吉野家の弱みは、味ではなくメニューの乏しさであり、それをいまさら拙速的に増やしたところで、お客さんお満足が得られるものにはなりません。

詳しくは、「それゆけカナモリさん」でおなじみの金森氏のレポートが参考になります。

吉野家「牛キムチクッパ」発売延期はなぜ?(試食レポート付き)

それよりは、うまくタイミングをずらして、焦点をつくり、変化をつくることのほうが得策でしょう。メニューの多さではなく、時間軸で「変化」をつくり、集客するマーケティングです。

もっと平たくいえば、商売は「飽きない」であり、お客さまを飽きさせないことが原点です。そして、変化をうまく創りだしたということでは、マクドナルドが見事に戦略化して成功しています。マクドナルドも、限定メニューで変化をつけることは以前から地道にやっていたのですが、BIG AMERICAシリーズ以降の展開は、限定商品の大型化と、キャンペーンの集中化を行って、変化をうまく創りだしてきました。

さて、注目されるのは、「牛キムチクッパ」が11月。その以降の戦略商品は予定していないようですが、まだ、そこまで手の内を発表するわけがなく、どんなタイミングで、どのような戦略商品を打ち出されてくるかです。別に250円にこだわることもないわけで、もし、強力な新メニューが年明けぐらいにでてくれば、吉野家も「変化」づくりの方程式をもったことになります。

逆に言えば、「牛丼鍋」「牛キムチクッパ」に続く戦略商品の開発、投入タイミングを失敗すると、またジリジリとお客さんを奪われる結果になりかねません。

さてどちらなのか、「牛キムチクッパ」の次の一手が注目されます。

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